こんにちは。
皆さんは、WHO(世界保健機関)によってゲーム依存症が正式に病気として認定されたことをご存知ですか?
昔から日常生活に支障をきたすほどゲームに依存してしまう人がいることは問題となっていましたが、公的な機関が正式に病気だと認定したのは初です。
これからは、アルコールや麻薬に依存している人と同じように、ゲームに依存している人も病気と見なされるようになるのです。
それだけ、ゲーム依存症が深刻な度合いで発生しているということなのでしょう。しかし、僕はゲーム依存症が病気認定されることによって一つ心配な点があります。
それは、ゲームというものが再び“悪いもの”扱いされてしまうのではないかということです。
目次
ゲーム=悪?
かつてゲームというものは、頭が悪くなるだとか脳みそが溶けるだとか、散々言われていた時期がありました。親はなるべく子供にゲームをさせないよう努力をしていました。
しかし昨今、ゲームというものは頭の体操に非常に有効なものとして評価されていたり、ゲームで稼ぐプロゲーマーが現れたり、一種のスポーツとしても扱われるようになってきました。
ゲームというものの地位が向上していったのです。そして、ゲーム自体のクオリティも急速に高まってきました。非常に質の高いゲームを、世界のプレイヤーと同時に楽しむことが当たり前の時代になりました。
しかし、今回の「ゲーム依存症」の病気認定によって、再び、ゲームというものの地位が下がってしまうのではないでしょうか。
依存症が病気と認知されることによって、本当は依存症でない人も、少しゲームに熱中しただけで周りから依存症患者であると判断されかねません。
親は本気で子供達からゲームを取り上げ、ゲームのプレイ時間を法律で制限する国すら出てくるかもしれません。再び、ゲームは忌諱されるものとなってしまうのです。
ゲームに罪はない
ここで一つ頭に入れておいてほしいことは、ゲーム自体に罪はないということです!ゲーム依存症になって、正常な日常生活を送れなくなっている人が大勢いることは知っています。
しかしそれは、ゲームが悪いのではなく、のめり込んでしまう人の方が悪いのです。世の中にゲームをしている人は沢山居ますが、そのほとんどが普通に日常生活を送れています。つまり、ゲーム依存症に陥る人は、全体の中のごく一部だけなのです。
これは当然のことで、大勢の人が使用するサービスには、必ずトラブルが発生するのです。「犯罪者の99.9%がパンを食べている」という有名な文章がありますよね。そういうことです。
ゲームというものを、大勢の人がプレイする以上、どうしても依存症になってしまう人は現れます。だからといって、ゲーム自体に罪があるとしてしまうのはナンセンスなのです。
なぜゲームに依存してしまうのか
そもそも、人はなぜゲームに依存してしまうのでしょうか。その根本的な原因は、ゲームが楽しいからです。人は楽しいことをすると幸せを感じます。そして人は、幸せを追求するようにできているのです。
つまり、ゲームに依存してしまうことは、生物的に見るとある意味当然なこととも言えるのではないでしょうか。目の前にある幸せを忠実に享受しているのですから。
しかし、ゲームに依存してしまう人に決定的に欠けていることがあります。それは、長期的な視点で物事を見ることです。
ゲームに依存していると、確かにその時は幸せかもしれません。しかし、依存した結果、日常生活に重大な支障をきたし、結果的には幸せでなくなってしまうのです。
長期的な視点から見ると、1つのものに依存せず、日常生活こそを大切に過ごした方が、幸せの総量は大きくなります。これはゲーム依存症以外に当てはめても同じことが言えますね。
目の前にある1つのことだけから幸せを享受しようとすれば、それは依存なのです。多くの物事に取り組み、様々なものから楽しみや幸せを見出すことの大切さを知れば、依存はなくせるかもしれません。
最後に
ゲームはとても楽しく、素晴らしいものです。しかし、それをやり過ぎてしまうと結果的にマイナスの要素となってしまいます。しかし、ゲーム自体に罪はありません。
ゲームだけでなく食事や睡眠においても、やりすぎは害になります。何事もほどほどにということですね。
ゲームにのめり込むことは自由ですが、できればゲーム以外の様々なものから幸せを感じることができる生活を心がけましょう!
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最後まで見てくれてありがとうございます。