こんにちは。
世の中に蔓延する性犯罪には様々なものがあります。そして、最も身近な性犯罪としてあげられるのが“痴漢”です。
痴漢は、電車やバスの中など人が混雑するところで多く発生しています。男性の痴漢被害もありますが、大部分は女性が被害者であることがほとんどです。
僕の周りでも、痴漢をされた経験があると答えた人は全員女性です。電車の中でお尻を触られたり、街中ですれ違い様に胸を触られたりといった被害を受けたと言っています。
そんな許せない痴漢ですが、中には驚くような意見があります。それは「痴漢を刺激するような服装をしていた方も悪い」という意見です。
要するに、痴漢をされる側にも問題があるということです。短すぎるスカートを履いていたり、胸ボタンを2つも空けていたりと、そういった女性自身の恰好にも問題があるというのです。
こういった意見は昔からよく聞きますが、僕はこれらの意見について長いこと違和感を感じていました。個人的には、どう考えても痴漢をする側が10:0で悪いと思っています。
刺激的な服装をしていることと、痴漢をされることは全くの別問題ではありませんか。僕はそう感じます。そこで今回は、そんな“服装が悪い”という意見に対する反論を語っていこうと思います。
目次
“服装が悪い”という意見
第一に、刺激的な服装をしているから痴漢に襲われたという意見は、痴漢という行為を認めてしまっているようなニュアンスがします。
これは、男性は性欲を抑えることのできない生き物だと言っているようなものです。刺激的な格好をしたら、男性は絶対に反応するものだという考えがあるのだと思います。
たしかに、反応してしまうのは事実かもしれません。しかし、一線を越えるか留まるかは自身の判断に掛かっています。決してコントロールできないものではありません。現に、大多数の人間はそれができています。
中にはどうしても性欲を抑えられないという人が居るかもしれません。しかしそれは、加害者の意志の弱さ、もしくは良心の欠如が根本的な原因です。被害者の服装に責任転嫁するのはどうなのでしょうか。
このような責任転嫁が行われていくと、社会全体で痴漢という行為の犯罪意識が低下してしまいます。
いや、むしろすでに低下してしまっているのかもしれません。「痴漢は犯罪です」なんていう当たり前のキャッチフレーズが実際に使用されていますしね。
病気で痴漢をする人はいない
もしもこの世界に “刺激的な格好をしている人を見ると必ず無意識に痴漢をしてしまう病” というものがあれば、刺激的な服装をしている人も悪いよね、という意見は分かります。
しかし、自分の意思とは関係なく「痴漢」をする人はいません。痴漢をする人は、良心が欠如しているか、自制心を超えてしまったかのどちからがほとんどです。
この場合、やはりどう考えても痴漢をはたらいた人が悪いと思います。悪いことだと分かっていながら、自分の意思でそれを選択しているのですから。
自己防衛にはなる?
服装に気をつけることは自己防衛に繋がる、という意見もあります。世の中にはどうしても悪い人がいるもので、そうした人間からの脅威を少しでも減らすために、刺激的な服装をしないことは自己防衛として効果的だということです。
少しでも痴漢の被害を避けたくて、刺激的な格好をしないようにしている女性は多くいると思います。しかし、それは本当に自己防衛に繋がるのでしようか。
そもそも痴漢をしようとする人というのは、言うまでもなく、まともな良心を持つ人間ではありません。そのような人間に対して「刺激的な服をなるべき着ないようにする」という対策は、意味がないとまでは言いませんが、大して効果的ではないと思います。
最も効果的な自己防衛の方法としては、スタンガンを常備しておくことです。こちらの方が、圧倒的に効果的だと僕は思います。多くの女性がスタンガンを常備しておくことが一般的になれば、痴漢も手が出しにくくなるはずです。
今回の意見のポイント
- 痴漢はする側が100%悪い。される側の服装に問題があるというのは、痴漢を容認しているのと同じ。
- 自己防衛のために刺激的な格好をするべきでないという意見もあるが、だからといって痴漢されても仕方がないというのはおかしい。
- そもそも自己防衛をするのなら、スタンガンを持ち歩く方がよっぽど効果的である。
痴漢は、する方が100%悪い!そして、一切容認してはいけないものです!社会全体の空気を変えるために、私達一人一人が痴漢を断じて許さない空気を作っていくことが大切です。
最後まで見てくれてありがとうございます。