こんばんは。
2020年5月23日、音楽グループの「ゆず」さんが自身のYouTubeチャンネルにて新曲『そのときには』のミュージックビデオを公開しました。北川悠仁さんが作詩・作曲を手掛けたこちらの曲を僕が知ったのはYouTubeへのリリースからおよそ半年後の2021年1月でしたが、初めて聞いた時には思わず涙が溢れてきてしまいました。
今では個人的に最も感動的な曲の1つで、通勤時や自宅に居る時など日常的に聴くようになっています。ずっと先の未来では、この曲こそが令和を代表するヒットソングとして扱われるのではないかと確信しています。そこで今回は、そんな「ゆず」さんの手掛ける新曲『そのときには』の魅力を徹底的に語っていこうと思います!
目次
感動して涙を流した理由
僕が「ゆず」さんの『そのときには』をYouTubeで初めて聴いた時に涙を流した理由、それは“曲の詞が今の自分の状況を忠実に表したものであったから”です。それではその冒頭の歌詞を一部分見てみましょう。
朝の光浴びて 「おはよう」「行ってきます」 何気ない日々 繰り返す喜び 噛みしめよう そのときには
変わらない仲間たち 「久しぶり」「元気でいたかい?」 他愛もない 積もる話を 交わそうよ そのときには
ずっと帰ってなかった ふるさとの家族のもとに 特に用はないけど 顔だけでも見せに 行こうかな そのときには
文句ばっかり言っていた 会社に一番乗りで なんなら掃除でも しながらみんなを 待っていよう そのときには
そのときには 作詩・作曲:北川悠仁
どうでしょう。綺麗で爽やかな印象を受けませんか?また1フレーズ事の最後に必ずタイトルにもなっている「そのときには」という詞が入れられているのも特徴的です。
僕がこの記事を執筆しているのは2021年の1月。この曲がリリースされたのは2020年の5月。もうお分かりでしょう。この曲はコロナ禍真っ只中の状況で作られたものなのです。つまり、この詞に何度も登場する「そのときには」の“そのとき”とは、“新型コロナウイルスの脅威が消え去り、今までの当たり前の日常が戻ってきたとき”の事なのです。
2020年から世界を飲み込んだ新型コロナウイルスは、僕のような平凡な人間の人生すら大きく変えてしまいました。お店や旅行にも行けないし、友達や家族とも気楽に会えないような日々は、少し慣れてしまってはいるものの、やはり2019年までの日常を考えると大きな喪失感があります。
この曲の歌詞では「友達と語る」とか「親に会いにいく」などの何でもないようなやりたいこと、したいことを挙げることによって、自分達が今まで送ってきた“当たり前の日常”がいかに尊いものであったかを考えさえてくれます。
ミュージックビデオがコロナ対策万全!
YouTubeにあるこの曲のミュージックビデオを始めてみたときは意識しませんでしたが、よくみると、北川さんと岩沢さんが別々の場所で撮影をしている事が分かります。そう、2人はまさに“リモート”でセッションをしているのです。
そのことはYouTubeの概要欄の下の方にも書かれてあります。
※このMVは北川悠仁のプライベートスタジオ・STUDIO HOUSEにて、最少人数のスタッフと最低限の撮影機材を用い、“3密”を避けた状態で北川、岩沢厚治がそれぞれ個別で撮影を行いました。
リモートで収録するとなると、楽器を合わせたり編集をするのがとても大変なはずなのに、長年連れ添ったグループであるこのお二人があえて離れて1つの音楽を作るというのは、どこか心打たれるものがありますよね。
1分25秒からのお二人の顔が向かい合ってドアップになるシーンがあるのですが、とても離れ離れで歌っているような感じがしないほどシンクロしています。非常に印象的なシーンだと思います。
令和ナンバーワンのヒットソングに?!
「ゆず」さんの代表曲といえば2004年7月にリリースされた『栄光の架橋』ですが、僕はこの『そのときには』が令和時代ナンバーワンのヒットソングになると確信しています。
コロナ禍の今では、収束した後に待っている楽しいこと・今までの日常を信じて頑張ろう!という応援ソングになりますし、何年何十年後に「コロナ禍」が歴史上の出来事になった時には「あの時は本当に頑張った」という強烈な思い出ソングになります。
今でこそ、まだこの曲にそこまでの知名度はないかもしれませんが、少なくとも僕はこの曲にとても勇気づけられました。ネガティブなニュースが地上波を占領していたり、生活が一変して音楽などゆっくり聴いている余裕がなかったりして、この曲をまだ知らない人が多いのかもしれません。
僕が夜に家路につく途中で涙を流したように、この曲を聴いて今の現状に共感し、同じく涙を流す人、救われる人がまだまだ沢山いるはずです。この記事を通して、1人でも多くの方に彼らのこの曲を知って頂けたらと思う気持ちでいっぱいです。
最後まで見てくれてありがとうございます。