会話をするときは、相手の目をきちんと見ながら話す。これは聞く上でも話す上でも、会話に参加する人が守るべきマナーでしょう。中には少しシャイで、相手の目を見続けるのが苦手という方もいますが、それでも人と話すとき(とりわけ相手と1対1の場合)には、他の動作を一旦止め相手に集中するのが最低限のマナーです。
居酒屋で上司の話を聞いている最中にご飯をパクパクと頬張っていたら明らかに失礼ですし、恋人の悩みを聞いている時にSwichでゲームをしていたら破局するでしょう。会話中に食事をしたりゲームをするのは見るからに印象が悪いですよね。
それでは「スマホ」はどうでしょう?自分との会話中に相手がスマホを弄っていたら、あなたはどう感じるでしょうか。この質問を僕の周りでしてみたところ、やはりネガティブな印象を受けると答えた方が多い結果となりました。
ですが、僕は個人的に、会話中のスマホの操作に関しては、それが失礼に当たるのか当たらないのかはケースバイケースなのではないかと考えています。そこで今回は、僕が実際に経験した出来事をもとに、会話中のスマホ操作の可否について話していこうと思います。
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先日、僕が実際に体験したこと
これは僕が職場の人と飲み会に行った時のお話です。飲み屋さんに到着し乾杯をした後、僕と先輩と上司の計7名で普段の仕事の話や他愛もない話で盛り上がっていました。そこで年末年始はいつもどう過ごしているかという話題になり、先輩同士がスノーボードの話を僕の前で話し始めました。
「グラトリ」や「パークスタイル」など、スノーボードをやったことがない僕にとって全く分からない専門用語が飛び交っていました。一応その話題には僕も参加していましたが、スノーボードのことが全く分からなかったため、スマホで飛び出てくる用語を調べながらお二人の話を聞いていました。スノーボードでの技や人気の山についても調べてみました。
すると、それをみた上司が僕に「スマホを弄りながら先輩の話聞くのやめろよ」と注意をしてきました。上司からすると、僕が先輩方の話を無視し、自分の世界に没頭してスマホを弄っているように見えたのです。
僕はそのことについて事情を説明しようと試みましたが、「会話中に他所を見てたら相手も周りも不快になるだろ」と、ややガチめなテンションで一蹴されてしまいました。
スマホ≠自分の世界
現代においてスマホは、通話やインターネットによる調べ物は勿論、買い物や仕事、読書や写真撮影などありとあらゆる使い道がある万能端末です。そのため、スマホに没頭しているからといって、周りをほっぽって自分の世界に浸っているなどと断定することは決してできません。
「お前スマホも持たずに手ぶらでボケっと人の話を聞いて、真面目に聞く気があるのか!」なんてことが「常識」になることだってないとは言えません。
そう語るビジネスコンサルタントで著述家の細谷功さんが、下記の記事にて非常に興味深い話をされています。
要約すると、これからはウェアラブル端末などが発達していき、「関連情報を検索しながら聞く」のが当たり前になる可能性もあるとのこと。
逆に調べ物をせずに人の話を聞くことが「失礼」に値するという、価値観が反転した未来がすぐそばまで来ているのかもしれません。
漫画家の渋谷さえらさんは、スマホを弄っていることで他人から理不尽な勘違いをされてしまった辛い経験をツイッターで公開されています。このツイートは10万を超えるいいねを貰っていて、共感している人がいかに多いかを物語っています。
母親がスマホ使って何が悪い #育児日記 #育児漫画 #やっぱり家が好き #育児 #日記 pic.twitter.com/wdJHf916Zt
— 渋谷さえら (@voxxx) 2019年9月14日
最後にご紹介するのはこちら。漫画家の恋川はやとさんがツイッターで公開した4コマに関して、下記サイトでまとめられています。今回の漫画では、スマホを弄っている人に対する「誤解」を、それを見ている側の目線で分かりやすく表しています。
スマホをいじる行為は本当に「失礼」なのか。
今回は、僕が会社の上司から「会話中にスマホを見てたら不快」と怒られたのをキッカケにこのテーマを色々と調べてみました。
たしかに、その人の話を全く聞かずにスマホでゲームや何か別の事をしていたのなら、それは失礼な行為ですし相手が不快に感じるのも無理はありません。ですが、スマホを弄っているからといって、一概にその行為を「失礼」であると決めつける行為には“待った”をする必要があります。
スマホを弄る=自分の世界に没頭していると“偏ったモノの見方”で周りを認識していると、子育て中の母親が街で気軽にスマホを使えないという、理不尽な状況を生み出してしまいます。
また、これからの時代には情報にアクセスをしながら人の話を聞くのが「常識」になる可能性があるという話もありました。個人的にはこの話が最も救いになりましたね。自分がやっていることは間違っていないんだ、と自身が付きました。
皆さんは、スマホを弄っていて何か理不尽な事を言われた、もしくは誤解されてしまったという経験はありますでしょうか。そのような経験がある方は、是非この記事をシェアして頂き、一緒に未来の“新しい常識”を世の中に浸透させていきましょう!
最後まで見てくれてありがとうございます。