こんばんは YSです。
よく街中などで、騒いでいる子供に対して「周りの迷惑になるからやめなさい」と叱っている母親などを見かけることがあります。皆さんも日常でそういったシーンを見かけることはよくあるのではないでしょうか。
あるいは、自分自身が親や先生からそういったことを言われたな、という記憶があるのではないでしょうか。
「他人に迷惑をかけてはいけない」という教えは、日本で生まれ育った僕達からしてみればごく当たり前に感じることだと思いますが、僕はこの考え方が多くの日本人の人生を不幸なものにしていると思います。
目次
人は生きている限り迷惑をかける
どうして「他人に迷惑をかけてはいけない」という考え方が多くの人を不幸にするのでしょうか。結論から言うと、人は生きている限り、周りの人に迷惑をかけるのが必然だからです。
どんなに完璧そうな人でも、完全に完璧な人というのはこの世にはいません。もちろん、故意に迷惑をかけるのは論外ですが、うっかりとしたミスや勘違いで意図せず他人に迷惑をかけてしまうことは、社会人であれば誰しもあります。
ましてや幼少期の子供や高齢者などは、周りに迷惑をかけないこ生きていくことは不可能に近いでしょう。そもそも不可能なことを「してはいけない」と教わるので、意図せず、あるいは仕方なく周りに迷惑を掛けてしまった際に、必要以上に罪悪感や息苦しさを感じてしまい、不幸になってしまうのです。
極端な「完璧」を求める社会
他人に迷惑をかけてはいけない。だから子供は、大声を出したり走り回ったりするよりも、体育座りでじっと無言でスマホを見ているのが理想的であり、高齢者は外に出掛けもせず、家で引き持ってテレビを見ているのが理想的なのです。
僕はそんな社会は間違っていると感じますが、多くの日本人はそう思っていません。完璧であることが理想で正しく、完璧でないことは良くないことで間違っていると見なします。
本当は完璧でなく嫌でも周りに迷惑を掛けてしまう「人間」が、完璧を求め迷惑をかけることを良しとしない社会で生活をすれば、息苦しさや歪が生じるのは必然です。
必ず「不幸」になってしまう晩年
たしかに幼少期には、未熟さも相まって沢山の人に迷惑をかけました。そこで社会人になってからは、細心の注意と気遣いを払って他人に迷惑をかけないことだけを最優先に考え、リタイアを迎えた人がいたとしましょう。
歳を取っていくと筋力や関節が衰え、若い頃のように素早く動いたり歩いたりすることが難しくなっていきます。若い内は想像もできないかもしれませんが、歳を取るとちょっと「ジャンプ」をすることすら不可能なほど、身体が重く動かなくなるのです。それだけでなく、免疫低下で病気を患う可能性が上がったり、脳機能だって衰えていきます。
そのような状態で、誰にも迷惑をかけず生きていくことはまず無理でしょう。そのため、周りに迷惑をかけるのが悪いことであると考えると、晩年は必ず不幸になってしまうのです。
旅行好きだった祖父母が、歳を取って膝や関節が悪くなってからは「一緒に行くと迷惑がかかるから」と家に引きこもりがちになってしまったという話は周りでもよく聞きます。悲しい話だと僕は思います。
幸せに生きるための画期的な考え方
「他人に迷惑をかけるな」という教えや考え方は、社会に生きる多くの人を不幸にしてしまうと語ってきました。それでは、どういう考え方を広げていけば多くの人が幸せに生きることができるのでしょうか。
そこで今回は、世界40ヵ国以上を旅し、3万5000人以上のフォロワーを持つTwitterユーザーのはるな@旅する起業女子(@haru0127x )さんの投稿がとても素晴らしいと思いましたので、ご紹介させて頂きます。そのツイートが下記になります。
日本では「他人に迷惑かけちゃダメ」と教えられる一方、インドでは「あなたは人に迷惑をかけないと生きれないんだから、他人の迷惑も許しなさい」と教えられる。生きてちゃ迷惑かけるのが当たり前だから、【自分も困ったら頼って良いし、他人が困ってたら積極的に助けよう】という考え方、すごく素敵。
— はるな@旅する起業女子✈️ (@haru0127x) March 17, 2021
日本では「他人に迷惑をかけない人になれ」と教わる一方、インドでは「他人の迷惑を許せる人になれ」と教わる。まさに真逆の考え方ですね。僕はインドの事はあまり詳しくなく、この考え方が本当にインドで主流なのかは分かりませんが、少なくともこの考え方自体はとても素晴らしいもので、今の日本社会に必要なものであると確信しています。
今回の記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
最後まで見てくれてありがとうございます。