人生に地図はない

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森会長がまた失言!人が古い価値観から抜け出せない理由を考えてみた。 

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こんばんは。 

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東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」という女性蔑視ともとれる発言が話題を集めています。 

態度豹変のIOC非難声明が森会長辞任への決定打?!海外メディアも「叱責されても職に留まる」と続投方針を疑問視(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

 

飲みの席で無名のおじさんが古い友人同士でボヤているといったシチュエーションであれば、こうした発言はよく出てくるのかもしれませんし、さほど問題にはならないでしょう。 

一国の元総理大臣という経歴を持つ、社会的地位のある非常に優秀なはずの人間が公の場でした発言だからこそ、これだけの問題になっているのです。 

 

内閣総理大臣を経験しているほど優秀な人間が、なぜそうした失言をしてしまったのか。それはおそらく、森会長が古い価値観に囚われてしまっているからではないでしょうか。 

「女は○○だ」「男は××だ」と性別で一括りに決めつけるような発言は、昭和時代には当たり前のように使われていました。しかし、今ではそうした発言は“良くないもの”であると広く認知されてきています。「男なら泣くな」「女ならもっとおしとやかにしろ」というのは完全に古い価値観です。それにもかかわらず、性別で一括りにするような発言が平気で飛び出してしまうのは、そのような発言が“良くないもの”だと感じていない可能性が高いのです。 

 

目次

 

人が古い価値観から抜け出せない理由 

それでは一体、なぜ人は古い価値観から抜け出せないのでしょうか。それには価値観が形成される“時期”に原因があると僕は考えています。日本NLP協会によると、価値観の形成には以下の3つの時期があるとしています。 

  • 刷り込み期(0歳~7歳) 
  • モデリング期(8歳~13歳) 
  • 社会化期(14歳~21歳) 

NLP上級:価値・信念の形成時期 - NLP-JAPAN ラーニング・センター

刷り込み期で基礎となる考え方を形成し、モデリング期で行動指針となるものを形成し、社会化期で実利に結び付く価値観を形成します。つまりは、少年時代・青春時代に影響を受けた考え方や価値観が、その後の大人になってから先の人生の価値観を決定するという事です。 

大人になってから自分の中の価値観が180度変化するということは滅多になく、基本的な価値観は成長期にある程度固定されてしまうのです。 

 

青春時代を忘れるのは困難 

世の中の考え方や常識は、時代が進むにつれて劇的には変化してきています。昭和時代には当たり前だった“男尊女卑”的な考え方も、令和の時代には全く通用しなくなっています。 

現代では女性が大学へ進学するのはごく当たり前の事となりましたが、私の母親が大学へ通っていた昭和50年代には、女性の大学進学率はおよそ10%ほど(男性は40%ほど)でした。当時、大学まで通う女性は非常に珍しかったのです。なぜなら、女性は家庭を支えるのが役目とされていたからです。 

男女共同参画白書(概要版) 平成30年版 | 内閣府男女共同参画局

 

ですが、激しく変化していく世の中に対して、人間はそれほど柔軟に価値観を変異させることはできません。特に、青春時代に形成された価値観を捨てるということは、多くの人にとって非常に困難と言えるでしょう。 

平成初期生まれの僕にとっては、女性が大学に通い、女性が社会で働き、男女共働きの世帯を形成するということに何の違和感もありません。ごく普通の事だと思っています。小学生の頃から“男女平等”を教え込まれてきたからです。 

 

しかし、そんな僕でも男女が使用するべき“カラー”に関しては、青春時代に刷り込まれた価値観が根強く支配しています。男性がピンク色を好きというのは反射的におかしいと思ってしまいますし、女性はピンクっぽい色が好きなものだと思ってしまいます。好きな色というのは人によって好みが変わってくるのでそうした考え方は明らかにおかしいのですが、今でもそう感じてしまいます。 

僕が小学生だった頃は、男は黒のランドセル、女は赤のランドセルを使用するのが一般的でした(当時はそう決められているものだと思い込んでいました)。ごく稀に、水色のランドセルを使用している子や、緑っぽい色のランドセルを使用している子もいましたが、圧倒的少数派でした。 

しかし、今の小学生は色とりどりのランドセルを使用しています。女の子で黒いランドセルを使っているのを度々見かけますし、男の子でも明るい色のランドセルを使っていたりします。今の小学生からしたら、おそらくそれは何でもない事だと思いますが、僕からすると、やっぱり少し違和感があります。少年時代に“男は黒、女は赤”と刷り込まれてしまったからです。 

 

おじさん(おばさん)は少年の心を持っている 

「最近の若者は…」と現代の若者達の価値観を受け入れられない頑固なおじさん(おばさん)がいると思います。そうした人はもしかすると、意外に思えるかもしれませんが、少年の心を持ち続けているの方々なのだと思います。 

毎日学校で友達に会って、夕方まで遊んで、家族と一緒にご飯を食べ眠る。そんな楽しい少年時代・青春時代を過ごした世界の価値観のまま、時が止まっているのです。この気持ちは、分からなくもないかもしれません。 

僕自身も古い価値観に囚われないようにしようと日々意識をしてはいますが、このまま10年、20年と社会人生活を過ごしていき、若い世代や世の中の価値観が今と大きく変わったとして、それを素直に受け入れることができるかは正直怪しいです。 

20代の僕らのような比較的若い世代ですら、もう既に若い世代の価値観を受け入れられていないという人はかなり見受けられます。スマホで友人とチャットする小学生、オンラインでゲームをする中学生、TikTokにハマる高校生、それらを批判的に捉える20代は多いです。スマホもオンラインゲームもTikTokも、今の20代が小中学生だった頃にはほぼ普及していなかったコンテンツだからです。 

 

この記事のまとめ 

  • 人の基本的な価値観は主に少年時代に形成される。 
  • 楽しかった少年時代に形成された価値観を忘れるのは難しい。 
  • 今の価値観と合わないおじさん(おばさん)は、少年の心を持っているのかもしれない。 

森会長の失言に世の中の多くの人が呆れていると思いますが、そもそも彼がなぜそうした発言をしてしまったのかを考えてみると、それは“価値観が古いまま”だからだと思います。 

このことから、少年時代に獲得した価値観を変えるのがいかに難しいことであるかがよく分かります。あんなに優秀な方でも、価値観をアップグレードすることができていないのですから。 

この記事を見て下さった方には、自分自身が無意識のうちに古い価値観を固定化させてしまっていて、時代の流れに沿う価値観にアップグレードさせていくことがいかに難しい事なのかを気付いて頂けたら幸いです。 

この記事は僕自身に言い聞かせている側面もあります。自分が年をとったときには、若い人の価値観を理解してあげられる“滅多にいない大人”になれたらと思います。 

 

最後まで見てくれてありがとうございます。