ユニセックストイレは日本で広まるのか
目次
ユニセックストイレとは
皆さんは「ユニセックストイレ」というものをご存知ですか?ユニセックストイレとはジェンダーフリートイレとも言い、男女関係なく使用可能なトイレのことです。つまりは「男女共用トイレ」に近いものです。
ただ、飛行機内や個人経営のお店にあるような1つの個室を男女共用にするものとは違います。ユニセックストイレは、デパートや学校などにあるような個室がいくつも並ぶトイレを、男女分け隔てなく使うようにするという試みなのです。
ユニセックストイレを設置する目的には、身体と心の性が一致しないトランスジェンダーをはじめとした性的マイノリティへの配慮があります。
その他にもユニセックストイレは、介護者と被介護者の性が異なる場合など、性別間の差異に関する様々な問題をクリアすることも期待されています。
外国におけるユニセックストイレの現状
現在、欧米ではユニセックストイレを取り入れる公共施設や学校が増えてきているといいます。しかし、増えているとはいえ設置数自体は極めて少なく、反対意見を唱える人も多くいるそうです。
ウェールズ(英国構成国)の首都カーディフにある学校では、2017年度にユニセックストイレを導入しました。しかしながら、やはり賛否両論といったところで、誰もが設置を歓迎している訳ではないようです。
また、欧米だけでなくアジアでもユニセックストイレの普及は始まっています。日本のおとなり台湾では、中学校に初のユニセックストイレが設置されたとのことです。
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台湾ではこうしたジェンダーフリー教育が推進されており、今後も設置数を増やしていく方針を打ち出しています。
日本でユニセックストイレは広まるか
では、私たちの住む日本でユニセックストイレは広まるのでしょうか。結果は誰にも分かりませんが、個人的な見解では、広まらないと考えています。
日本は均質性が極めて高い国で、多様性を受け入れる土台が乏しいという現状があります。そのため、ユニセックストイレの設置には否定的な意見を示す人が大多数を占めると予想できます。
外国人に対する差別や偏見は今でこそ少なくなりましたが、性的マイノリティに対する理解は、あまり進んでいません。同性婚に関しても、国会では話題にすら上がりません。そのような状況で、ユニセックストイレを設置するのは難しいと思います。
また日本では、集団の意見に合わせなければならないという文化的な風潮があります。そのような集団主義的傾向が強い日本社会で、少数派である性的マイノリティが意見することは困難なのです。
ユニセックストイレの課題
ユニセックストイレにはいくつかの課題があります。1つは、そもそも必要性を感じない人が多くいることです。性的マイノリティでもなく、それ以外に身体的に特別な事情を抱えていない人にとっては、ユニセックストイレは全く必要のないものです。
ユニセックストイレを設置するということは、一般的な男性用トイレ、女性用トイレのスペースを縮小することになります。そのデメリットを無くすため、ユニセックストイレは誰にでも使えることになっています。
しかし、これまでの価値観で過ごしてきた人々にとって、男女一緒のトイレを使う事にはやはり抵抗があるものです。そうとなると、設置に反対する人が出てくるでしょう。
他には、犯罪に関しての懸念があります。男女が一緒のトイレを使用することで、盗撮や性的暴力等の被害が大幅に増えると予想されます。
悪い人のために新しい試みを断念するのはよくないことですが、やはり悪い人がいることもれっきとした事実です。そのことを踏まえると、なかなか難しい問題になってくるのではと感じます。
まとめ
- ユニセックストイレとは、男女関係なく使用することができるトイレである。性的マイノリティの方などに配慮をする目的がある。
- 欧米ではユニセックストイレの設置が少しずつ広がっており、アジアでも台湾の学校で普及が広がっている。
- 日本では多様性を受け入れる土台が弱いこと、性的マイノリティの意見が反映されにくいことなどから、ユニセックストイレの普及は難しいのではないか。
- 設置に反対する人が現状多くいること、犯罪被害増加することなど、ユニセックストイレには課題がいくつもある。
ユニセックストイレを普及させるには、小さい頃からその価値観に慣らしておく必要があり、となると普及はやはり難しいのではないかと思います。
皆さんはどう思うでしょうか。
最後まで見てくれてありがとうございます。