こんにちは。
スマートフォンは現代人が文章を書く上で非常によく使われている道具です。インターネットで調べ物をしたり、友達とコミュニケーションを取ることだってできます。
しかし、スマホの使い過ぎのため、現代人は漢字が書けなくなってきているという指摘があります。
スマホでは、平仮名を入力すれば漢字の候補が自動で出てくるため非常に便利ですが、この機能が現代人の漢字力を衰えさせているのです。
けれど、ちょっと考えてみて下さい。スマホのせいで漢字が書けなくなってしまうのはけしからんとはよく言われますが、漢字が書けなくて何か問題があるのでしょうか。
漢字を書く必要とは
「スマホやパソコンのせいで漢字が書けない若者が増えている」という指摘を見ますが、書けなくなったからって何か具体的な問題があるのでしょうか。
僕はむしろ「スマホのおかげで漢字を書く必要がなくなった」とポジティブに捉えるべきだと思います。
なぜなら、手書きで文章を書く必要性自体がもうほぼないからです。それに、仮に手書きで書かなければならない時があっても、スマホで正しい字を調べればいい話です。
たしかに、国語や小論文の試験といった<勉強>の世界では漢字を覚える必要があります。しかし、逆に僕は、そういった試験自体の方がもう現代社会にとって必要のないものだと思います。
実質、現代社会では手書きで文章を書く必要性がほぼ無いので、漢字の書き取り能力を試す試験の方が時代に合っていないのです。
漢字は書けなくてもOKな文字
漢字の性質につて考えても、やはり漢字を覚える必要なないと思います。というのは、人間の脳は漢字という字を「絵」として処理しているのです。
例えば、皆さんは「しょうゆ」「あいさつ」「ばら」を漢字で書けますか?
もちろん、書けるのならそれはそれで素晴らしいことですが、多くの人は書けないと思います。しかし「醤油」「挨拶」「薔薇」という漢字を見れば、皆さんは普通に読めますし、意味も分かるはずです。
つまりこれは、人間の脳が漢字を「絵」として処理している決定的な証拠なのです。皆さんは目の前の風景を見て理解しますが、それを絵に書けと言わたら厳しいですよね。
人の顏って、基本的な形(目が二つ、鼻と口が一つ)は同じですが、一人一人違う顔をしていますし、それを的確に識別できますよね。それは、人間の脳が細かい輪郭の形やパーツのバランスを正確に見分けているのです。
漢字も全く同じで、字の形とか線のバランスを人間の脳は的確に見分けているのです。それによって私たちは、漢字を見分けることができているのです。
漢字の時代
スマホの普及で若者が字を書けなくなっているというのは、漢字文化圏独特の現象です。スマホが普及したからって、アメリカ人がアルファベットを書けなくなることはありませんからね。
しかし、逆に僕はこのことから漢字の時代が到来したのだと考えています。これからは漢字の時代なのです!
なぜ僕がそう思うのか。まずはアルファベットと漢字のメリット・デメリットを見てみましょう。
アルファベットのメリットは、覚える文字が非常に少ないこと、画数が少ないことです。一方デメリットは、文字自体が少ないため単語が長くなるということです。
漢字のメリットは、単語の文字が少ないこと、視覚的に意味が分かることです。一方デメリットは、大量の字数を覚えねばならないこと、画数が多いことです。
以上のように、アルファベットと漢字にはお互い相反するメリット・デメリットがありました。一長一短というわけです。
しかし、スマートフォン・パソコンの登場が、漢字のデメリットが大幅に減少させてしまったのです!
スマホは一瞬で文字を変換してくれるので、「憂鬱」などの画数が多い文字も1秒で書くことができます。つまり、漢字の「画数が多く書くのが面倒」という最大のデメリットをカバーすることができたのです。
パソコンやスマホのない時代は、文字は手で書くことが基本でした。つまり、書きやすく覚えやすいアルファベットなどの「表音文字」が最も適していたのです。
その証拠として、表音文字は全世界に普及していきましたが、エジプトの象形文字をはじめとした「表意文字」は次々に淘汰されていきました。
その結果、現代に残る主要な表意文字は「漢字」ただ一つです。しかし、人が字を書く必要が無くなった現代、表意文字こそが輝ける時代なのです。
まとめ
漢字は書けなくたって全く問題ありません!もちろん、書ければそれは素晴らしいことですが、書けないからって嘆く必要はないと思います。
むしろ、PCやスマホ入力が一般的となる現代社会において、漢字は最高に適した文字なのです!
最後まで見てくれてありがとうございます。