こんにちは。
日本人の読書離れが進んでいると言われはじめて長い月日が経った昨今ですが、皆さんは一年間に何冊の本を読みますか?
文化庁の調査によると、日本人のおよそ半分が一ヶ月に一冊も本を読まないと回答したそうです。
「1冊も本を読まない」…47・5% 文化庁調査で「読書離れくっきり」(1/4ページ) - 産経ニュース
僕の周りにも、一年間に一冊も本を読まないという人が多く居ます。僕自身は割と本を読む方だと思っていますが、それでも月2冊程度なので、一年間に換算するとせいぜい20冊前後です。
時間に余裕があるはずの大学生ですらこの有り様なのですから、日本人の読書量が減ってきているというのは紛れもない事実のようです。
「スマホでいいじゃん」という意見
僕の親しい友人で、生まれて一度も本を買ったことのない友達がいます。最後に読書と言うものをしたのは小学生の時とのことです。
僕は彼に、なぜ本を読まないのか尋ねてみました。すると「だって、スマホでいいじゃん」という意見が返ってきました。
彼の意見を要約すると、“本”は科学技術が発達していなかった旧時代的なもので、そもそも現代には必要のないもの、と考えているようです。
たしかに、スマホさえあればどんな情報でも手に入れることができます。一昔前までは図書館に足を運ばなければ分からなかったようなことも、スマホの検索1つで事足りるのです。
「知りたい情報を得る」という点では、本よりもスマホの方が手っ取り早いのは事実です。しかし、それでも“本”という存在は必要不可欠だと僕は考えます。
本を読むことでしか得られないもの
知りたい情報を素早く得るにはスマホが一番かもしれません。しかし、逆に考えると、スマホは“情報”そのものしか与えないのです。
一方“本”には、情報だけでなく、著者の思考や感情、考え方や価値観といったものがより濃密に含まれています。
スマホが問いへの答えだけを素早く教えてくれるのに対して、本は、なぜその答えになるのか、どういう思考をすればそうなるのか、といった情報以外のより深い部分を読者に伝えてくれます。
断片だけの情報は人の記憶から簡単に抜け落ちていきますが、複雑に繋がりあった情報は人の記憶に定着していきます。
歴史の授業においても、ただ単に“西暦何年に何が起こった”と覚えるよりも、人物や時代背景を考慮したストーリー形式で覚えた方が、記憶に残りますよね。
つまり、本を読むことで得た情報はより深く記憶に残り、それを自分自身の知識や考え方の一部にすることができるのです!
僕自身も、「1週間以内にスマホで調べて知り得た情報を教えてください」と言われたら少し考え込んでしまいますが、「先月読んだ本から知り得た情報を教えてください」と言われたら直ぐに答えることができます。
それだけ、記憶の定着度合いが違うのです。
まとめ
スマホがあるからもう本は必要ない、ということは全然ありません。むしろ、スマホが普及しつくした現代だからこそ、読書をすることが求められています。
誰かが喋っているの話を聞いて「あ、これネットで聞いたことあるなぁ」と感じたことのある人は多くいると思います。
多くの人がスマホで似たような情報を得ているので、無自覚の内に話す内容や考え方、意見がどんどん均質化されていっているのです。
“本”は、優秀な人間が何十年かけて得た経験を、何十人もの人が協力し、何カ月もかけてまとめて創り上げられています。それだけ質が高いものなのです。
読書なんて必要ないと思っている人が大多数を占める時代です。これはラッキーなことです。なぜなら、読書をすればそれだけ周りと差を付けられるからです!
僕もこれからどんどんと読書量を増やしていくつもりです。普段本を全然読まないという人が、この記事をご覧になって読書好きになって頂ければ幸いです。
最後まで見てくれてありがとうございます。