こんにちは。
皆さんは、ベンガル湾に浮かぶインド領の島「北センチネル島」をご存知ですか?この島は世界一危険な島とも呼ばれ、うかつに人が近づくことは絶対にできません。
なぜこの島がそんなに危険なのか。その理由は、島に住む先住民族にあります。北センチネル島に住む先住民族は、外界との接触を一切拒み続けているのです。島に近づくよそ者は、問答無用で弓矢で皆殺しというスタンスなのです。
そのため、島に何人の人が暮らしているのか、彼らがどんな文化や言語を持っているのか、まったく謎のままなのです。また、接触が一切できないため、彼らは文明的な機器もなく、石器時代同等の生活を送っていると言われています。
そんな北センチネル島の先住民ですが、一体彼らはなぜ外界との接触を拒み続けているのでしょうか。そこで今回は、彼らが外界との接触を拒む理由を考えられるだけ挙げてみようと思います。
目次
①超保守的であるため
かつて日本にも、鎖国をしていたり異国船打払令を掲げていた時期がありました。なぜそのような政策を取っていたかというと、キリスト教をはじめとした様々な文化や価値観が入ってくるのを防ぐためです。
何かと価値観が異なるものが入ってくると混乱したりしますからね。よそ者のいない、自分達だけの伝統的な文化を維持するために、幕府は保守的な政策をとっていたのです。
それと同じように、北センチネル島の先住民たちも、自分たちの伝統的な生活、価値観、ルールを守るために、よそ者を一切受け入れない政策を取っているのではないでしょうか。
②宗教的な何かのため
北センチネルに住む先住民の間で、土着の伝統的な宗教が信仰されているということも考えられます。例えば、島自体が彼らにとっての信仰の対象で、それ故、よそ者が神聖な場所を犯してこないよう、侵入・接触を拒み続けているのです。
あるいは、島の人間以外、つまり外部から来る人間を「悪魔」の類か何かと見なしているのかもしれません。先住民全体で、そうした強い教えが先祖代々に渡って守られ続けているのです。
③一致団結のため
あるいはこうとも考えられます。北センチネル島は外界から隔絶された孤島です。つまり、先住民にとっては逃げ場がないということです。ということは、もしももめ事や争いなどで仲間と対立してしまったら、居場所がなくなってしまうということです。
そこで、先住民同士の争いを防ぐには“共通の敵”を作り出すのが一番手っ取り早いのです。つまり、外界の人間を“敵”と定めたのです。そうすることで、外界から侵略しようとしにくる“敵”を倒すため、彼らは一致団結するということです。
④文明を悪だと考えているため
彼らは、船や飛行機など文明の利器を島から目撃しているはずです。つまり、進んだ文明が外界に存在していることは分かっているはずです。それでもなお接触を拒むということは、文明を悪だと考えている可能性もあります。
文明が発展すると、強力な殺戮兵器が生み出され、争いが勃発し、破滅へと向かっていきます。それらを全て理解したうえで、太古の暮らしを続けることがベストであると考えているのかもしれません。
まとめ
色々な理由が考えられるにしても、結局のところ、なぜ彼らが外界との接触を拒み続けているのかは謎のままです。おそらく今後も、文明社会との接触は永遠になされないのでしょう。
しかし、数万年もの間ずうっと同じ生活をし続けているのは凄いことだと思います。もしかしたら、いずれ核戦争が勃発し世界中の人類が滅んでも、北センチネルの先住民だけは生き残り続けるのかもしれませんね。
文明社会が滅んだ何万年後も、変わらず今の生活を続けていくのかもしれません。そうして、幾つもの文明社会の崩壊を見届けていくのです…。胸熱ですね。
最後まで見てくれてありがとうございます。