人生に地図はない

人生に地図はありません。どんなにブレようが道を外そうがそれはあなたの人生です。

SF小説『怨讐星域』を読んでみた!簡単なストーリー紹介※微ネタバレ有り

スポンサーリンク

こんにちは。

 

 

皆さんSF(サイエンス・フィクション)は好きですか?僕は大好きです。映画にしろ小説にしろSFモノだったら何でも観ます。

 

 

その中でも特に小説のSFがオススメです。映画は基本的に何億円という費用をかけて、大掛かりに作りますよね。一つ一つのクオリティは確かに高いのですが、本数が限られています。

 

 

一方、小説は世界中のあらゆる作者が出版していますよね。映画に比べて小説は数え切れないほどの作品があります。なので、ほとんどの人が知らない隠れた名作に出会えることがあります。

 

 

そこで今回は、僕がいままで読んだ中で面白いと思ったSF小説『怨讐星域』(梶尾真治著)を紹介していこうと思います。

 

f:id:clumsyboy:20180314233908j:image

 

 

 簡単なあらすじ

 

太陽のフレア膨張により、近い将来地球が消滅してしまうことが発覚します。そこでアメリカのアジソン大統領は極秘裏に世代間宇宙船“ノアズ・アーク号”を建造し、選ばれし三万人の人間と共に地球を脱出します。

 

 

彼らは170光年離れた“約束の地”と呼ばれる、人類が居住可能と言われる惑星に向けて旅立っていったのです。アジソンはわざわざ暗殺されたフリまでして、全人類を欺いての脱出でした。

 

 

残された人類は途方に暮れます。そんな中、あるニュースが注目を集めました。それは、あるアメリカの工科大学の研究チームが[転送装置]の開発に成功したというニュースでした。

 

 

最初は小さな物体をほんの僅か転送させることしかできませんでしたが、人類はこの技術に全てを賭けることにしました。この研究は急速に進められ、あっという間に大規模転送装置の開発に成功しました。

 

 

地球に残された人類は[転送装置]を使い“約束の地”へと旅立っていきました。しかし、技術が不完全だったためか、転送の段階でほとんどの人間は死んでしまいます。

 

 

何とか生き延びた人間にも、待ち受けていたのは“約束の地”の苛酷な自然環境でした。地球の常識がまるで通用しないような未知の生物や不思議な現象が次々と建ち向かってきます。

 

 

そんな中彼らは、遠い未来に宇宙船でやってくるアジソン一味に復讐をすることを第一目標とし、文明の再興に突き進んでいきます。

 

 

 

3つの立場からの人間ドラマ

 

この小説の中では、大きく分けて3つの立場の人間からストーリーが進んでいきます。

 

 

1つはアジソン大統領と共に宇宙船で旅立った人々。

 

もう1つは転送装置で先回りして“約束の地”に辿り着いた人々。

 

そして最後は、地球に残る選択をした人々です。

 

 

どの立場にも壮絶な人間ドラマがあります。例えば宇宙船組。彼らは巨大な宇宙船に乗って“約束の地”へと向かいますが、彼ら自身は目的地に着くことがありません。なぜならその船は世代間宇宙船だからです。

 

 

とてつもなく遠い星へ向かう訳です。膨大な時間が掛かります。“約束の地”に到着するのは、ずっとずっと先の子孫なのです。

 

 

なので、最初に宇宙船に乗った第一世代は、宇宙船の中でその生涯を終えることになるのです。地球は滅び、自分たちは唯一の生き残り。人類種の存続というとてつもなく重い使命を背負っていくのです。

 

 

一方、転送装置で先回りして“約束の地”へと到着した人間にも過酷な試練が待ち受けています。一見地球に似ていてもそこは未知の惑星。地球での常識がまるで通用しません。

 

 

さらに、転送した人間の多くは特別な知識があるわけではありません。とてもではないですが、科学力や技術は衰えてしまいます。原始時代からやり直しの状態です。

 

 

何もかもが過酷な状況ですが、アジソンの子孫に復讐をするという力強い思いを糧に文明の再興に全身全霊を賭けて取り組んでいきます。

 

 

そして、かなり少数派ですが地球に留まるという選択をする人間も現れます。もういつ地球が崩壊してもおかしくない状況ですが、それでも最後は地球に残りたいという人も居るのです。多くの人類が去っていった地球で最後の余生を送る人達の、何とも言えない人間ドラマは心打たれるものがありました。

 

 

 

時代を超える人間ドラマ

 

この小説は、登場人物の世代がどんどんと入れ替わっていきます。宇宙船でも、後半には地球生まれの人間が居なくなり、宇宙船ネイティブの人間がストーリーとして取り上げられます。熱い思いで地球を去っていった第一世代から、地球も“約束の地”も知ったこっちゃないという世代に入れ替わっていく様を見るのは感慨深いです。

 

 

転送装置で先回りした人たちも、世代が入れ替わっていきます。技術の復興が少しずつ進み、ある程度の文明水準を取り戻していきます。転送第一世代が体験した様々な武勇伝やエピソードも、歴史となってしまいます。しかし、学校では“アジソン一味への復讐”が根強く教育されています。復讐への思いは受け継がれているのです。

 

 

 

衝撃のラスト

 

何世代にも渡る人間の多大な努力により、地球時代と変わらないほどの科学技術を取り戻した転送装置組。

 

 

何世代も入れ替わり、遂に“約束の地”に辿り着いたノアズ・アーク号の人々。

 

 

彼らが出会ったとき、一体何が起こるのか。衝撃のラストが待っています。

 

 

続きは是非、買って読んでみて下さい!

 

 

 

最後まで見てくれてありがとうございます。