こんばんは。
皆さんは、つい最近、国名を変更した国があるのをご存知でしょうか。アフリカ大陸南部に位置する、南アフリカ共和国とモザンビーク共和国に囲まれた「スワジランド王国」は、2018年4月に国名を「エスワティニ王国」へと変更しました。
国名とは、国旗や国歌と並び立つ、その国のアイデンティティを決める重要な要素の1つです。そんな国名を変更するとなると、何かしらの事情や理由があるはずです。
そこで今回は、なぜスワジランドという国が国名を変更するに至ったのかと、そこにある背景についてをまとめてみました!ぜひ最後までご覧ください。
目次
スワジランドの「ランド」が原因
スワジランドが国名を変更した理由には、その国名がつけられた由来を見れば分かります。スワジランドはかつて英国に統治されていた歴史がありました。1968年に独立を果たしましたが、国名は英国統治時代のままでした。
つまり“スワジランド”という国名は英国がつけた名称なのです。スワジが現地の言葉で、ランドが英語です。日本で例えるのなら「大和民族が住む国なので“大和ランド”にしょう!」と勝手に名付けられたようなものです。国民が不満に思うのも無理ありません。
そこで、独立50周年という節目の年になった2018年、ようやく、現地の言葉でスワジの地を意味する「エスワティニ」に国名を変更したのです!
「ナイジェリア」と「ニジェール」
西アフリカに「ナイジェリア」という国があります。ナイジェリアのすぐ北には「ニジェール」という国が位置しています。これらの国は、一見すると全く異なる国名を持っているように思えますが、実は全く同じ地名を表しています。
アルファベットに変換してみると分かりやすと思います。ナイジェリア(Nigeria)とニジェール(Niger)です。どちらもNigerというスペルが一致していますよね。両国の国名の由来は、この地域に古くからある川の名称から来ています。
この地域の南部は英国の植民地となり、英語読みのナイジェリアという国名へ、北部はフランスの植民地となり、フランス語読みのニジェールという国名になったのです。
この記事のまとめ
スワジランドの国名変更や、ナイジェリア・ニジェールの国名について深く見てみると、アフリカの国名がいかにヨーロッパの影響を受けているのかが分かります。
この記事をきっかけに、アフリカ諸国の歴史や文化について少しでも興味を持って頂けたのなら幸いです!
最後まで見てくれてありがとうございます。