人生に地図はない

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経済的自由と幸せに生きる方法を日々模索する、社会人ブロガーによる社会系雑記ブログ

日本という特殊すぎる環境を持った国~驚異的な均質性と独特な社会について~

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こんばんは。

 

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現在、世界には様々な国家が存在しています。その中で私たちは、日本という国に暮らし、生活をしています。

 

長く日本という国にだけに暮らしていると、日本の社会や環境はごくごく平凡で普通のもんだという感覚を持ってしまうと思います。

 

ところが、客観的に世界の国々と日本を比較してみると、日本と同じような社会環境をバックグラウンドに持つ国は世界に存在しないということに気がつきます。

 

私たちには実感し辛いかもしれませんが、実は日本という国は非常に特殊な環境を持つ国なのです。今回はそんな日本の特殊性について紹介していこうと思います。

 

 

目次

 

 

国境線を持たない巨大国家

 

日本はその領土が全て島で構成されている島国です。Wikipediaによると、2014年時点で、国際連合の加盟国193ヶ国中のうち、島国は47ヵ国だそうです。

島国 - Wikipedia

 

意外と多いな!と思うかもしれませんが、実際は、47ヵ国のほとんどが人口数万人程度の本当に小さい島国ばかりです。

 

日本のように、宇宙からハッキリ確認できるほどの巨大な島国は、せいぜい10ヵ国程度しかありません。主な国を上げれば、イギリス、マダガスカル、インドネシア、フィリピン、ニュージーランドなどがあります。

 

 

さらに、島国と言っても陸上に国境線を持つ国というのがあります。例えば、イギリスはアイルランドと陸地で国境を隔てています。インドネシアはマレーシアなどと国境線を隔てています。

 

ある程度の領土を持ちながら陸上に国境線を持たない国は、マダガスカル、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランドと他数ヶ国のみです。

※オーストラリアは定義上、島国ではない。

 

以上のように、大規模な領土を持ちながら陸上に国境線を全く持たない国というのは、世界的に見ると極めて特殊な環境の国であると言えます。

 

 

余談ですが、マダガスカルの人口は2000万人程度です。オーストラリアも2000万人程度です。ニュージーランドに関しては500万人程度の人口となっています。

 

それに対して日本は1億2000万人です。明らかに規模が違います。人口の面を見ても、日本は明らかに他の国境線を持たない国とはかけ離れた特徴を持っています。

 

 

驚異の均質性を持つ民族構成

 

日本は、世界に類を見ないほど民族構成において均質性を持った国です。いわゆる単一民族国家とも言われています。

※厳密な意味での単一民族国家は世界に存在しませんが、ここでは、同一民族の割合が極めて高い国のことを単一民族国家と定義して述べていきます。

 

Wikipediaによると『同一民族の割合が全人口の大多数(約95%以上)を占める国家をあげれば日本、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、アイスランド、ポルトガル、アイルランド、アルバニア、ポーランド、イエメン他、南太平洋諸島のポリネシア系の島国』としています。

単一民族国家 - Wikipedia

 

以上のように、大規模な単一民族国家というのは、世界に10ヵ国程度しか存在しないのです!非常に稀だということが分かります。

 

一見均質そうに見える中国ですら、50を超える少数民族が暮らしています。中国の少数民族のトータル人口は1億人を超えると言われています。

 

アフリカの大部分の国は、多くの民族が暮らす多民族国家だということはイメージできますよね。しかし、実際はアフリカだけでなく、南米やヨーロッパなども多民族国家が大多数なのです!

 

考えても見れば、ヨーロッパにはいくつも公用語を持っている国があったりしますよね。南米の国々も、白人が移住して作った国がほとんどなので民族はバラバラなのです。日本のように、どこへ行っても同じような人がいる国というのは非常に珍しいのです。

 

類まれな一貫性を持つ歴史

 

日本は、沖縄や北海道などの一部地域を除いて、100年、200年、500年も前からずっと日本でした。僕の住んでいる街も、100年、200年、500年前から変わらず日本という国でした。

 

これらは当たり前のことのように感じますが、世界を見渡してみると、ここまで一貫した歴史を持つ国は非常に珍しいということが分かります。

 

たとえば、今から100年前の世界地図は現在の世界地図とは大きく変わっています。アフリカのほとんどの国はヨーロッパの植民地となっていました。インドやパキスタン、スリランカなどアジアの国の一部も、ヨーロッパの植民地になっていました。

 

植民地支配をする側であったヨーロッパ諸国を見てみても、これまでの戦争や闘いの歴史中で、国境線が何度も何度も変更されています。自分の住んでいる街は現在○○国だけれど、100年前は××国で、さらに100年前は△△国だった、ということが普通なのです。

 

21世紀現在、世界に存在している国や地域のほとんどは、どこかの国の支配を受けていたり、植民地になっていたり、国境線が現在と大きく異なっていたりするのです。

 

日本の周りを見渡したって、韓国や北朝鮮、中国はまだ建国70年ほどしか経っていません。つまり、100年前は韓国も北朝鮮も中国も別の国だったのです。

 

以上のように、日本ほど一貫性のある歴史を持った国家は、世界の中で非常に珍しいのです。

 

 

まとめ

 

陸上の国境を持たない巨大な島国、構成民族の驚異的な均質性、揺るがない歴史の一貫性。以上のことから、日本という国は、世界のどことも比較することのできない特殊な環境を持った国であるといえます。

 

日本は、世界の中のありふれた普通の国というイメージを持っている日本人は多くいますが、世界に目を向けてみると実際はそうではないのです。もちろん、僕もまだ完全に日本や世界を知り尽くしたわけではありません。

 

世界(異文化)に目を向け、日本(自文化)についての再発見を共にしていきましょう!

 

 

最後まで見てくれてありがとうございます。