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映画『ダウンサイズ』を観てみた!ネタバレ・感想

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こんにちは。

 

2017年公開のアメリカ映画『ダウンサイズ』が、TSUTAYAにてレンタル開始していたので早速借りて観てみました。

 

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今回はそんあ映画『ダウンサイズ』のストーリーや感想についてまとめていこうと思います!ネタバレ注意です。

 

 

目次

 

 

簡単なあらすじ・映画紹介(ネタバレなし)

 

科学の力により人類の小型化が可能となった未来で、主人公である冴えない中年おやじポール(マット・デイモン)が小型化して色々な出来事に直面していく、という物語です。

 

一見するとコメディ的な要素が強い映画なのかなと思うのですが、いざ見てみると、わりとシリアスな社会は映画であることに気がつきます。

 

誰も予想できない衝撃的な超展開だとか、手に汗握るような限界アクションなどといったシーンはこの映画にはありません。主人公はいたって平凡な男です。しかし、だからこそ、“自分だったらどうするだろうか”と主人公の立場になって考えながら楽しむことのできる映画です。

 

 

ストーリー(※ネタバレあり)

 

ある博士が、研究によって動物を小型化させることに成功します。その小型化技術(ダウンサイジング)が人類にも応用可能だということが判明し、将来の環境問題や食料・人口増加問題の解決に繋がると期待され、研究が進められます。

 

それから数年後、この技術が広く一般に普及し、世界各地で小型化を選択する人類が現れ始めます。一度小型化すれば元に戻ることはできませんが、わずかなお金で大富豪の生活が手に入ることから、徐々に人気を集めていきます。

 

その頃、主人公であるポールは、作業療法士の仕事をこなしながら愛する妻と生活を送っていました。しかし、生活にはあまり余裕がなく、住宅ローンの審査にも落とされ続けていました。

 

そんな中、知り合いの一人が小型化して裕福な生活を送っているということを知り、ポールは妻を連れ「レジャーランド」(小型化した人間が暮らす施設)へ見学に行きます。そこで、小型化によって手に入る夢のような生活に魅了され、2人は小型化手術を受けることを決意します。

 

大掛かりな手術を受け、無事小型化に成功し麻酔から目覚めたポールは、妻から電話で衝撃の告白を聞かされます。なんと、妻は小型化手術を断念していたのです!どうしても、今までの生活や家族・友達を捨てられなかったのでしょう。

 

ポールは何度も妻を説得しますが、やはり小型化するつまりはないようです。ポールは激怒し、妻と離婚します。それにより、せっかく大きな決断をして手に入れた新生活も、どこか味気なく虚しいスタートとなってしまったのです。

 

 

 

小型化して1年後、ポールは電話オペレーターとして冴えない日々を過ごしていました。付き合ってくれる女性もいましたが、結婚までは繋がらず、どこか満たされない人生です。そんな中、たまたま隣人のドゥシャン(クリストル・ワルツ)と出会い、物語が大きく動き出します。

 

ドゥシャンは、ポールと同じくいい歳の中年おやじなのですが、毎晩大勢の人を自宅に呼び込みパーティで大騒ぎをするなど、活気に満ち溢れています。ポールとは正反対の性格です。

 

しかし、ドゥシャンはそんなポールのことを気に入り、親しい仲となっていきます。ある日、ドゥシャンにパーティへ誘われたポールは、彼の家で掃除婦として働いていたアジア人女性に出会います。

 

ポールは彼女のことをどこかで見たことがあると思い、ふとテレビで見たニュースを思い出します。彼女は、政府によって強制的に小型化され、命からがらアメリカに亡命してきた政治活動家ノク・ラン・トラン(ホン・チャウ)だったのです!

 

ポールはそんな歴史的な人に出会えたことに驚きますが、彼女の義足が壊れかけていることに気がつきます。元作業療法士で心優しいポールは、彼女の義足を直そうと提案しました。そこで彼女の家に行くことになるのですが、ポールはそこで驚きの光景を目にするのです。

 

彼女は劣悪な環境の集合住宅に住んでおり、極貧の生活を過ごしていたのです。ポールは、小型化した社会にも貧しい人々はいるのだと驚き、衝撃を受けます。

 

さらに悪いことに、ポールは彼女の義足を直そうとし、誤って壊してしまいました。貧しい生活をしているノク・ラン・トランを見捨てられるはずもなく、ポールは彼女の代わりに掃除婦の仕事をする羽目になるのです。

 

 

それから数日後、ポールはノク・ラン・トランに指示されドゥシャンの家の掃除をしていると、ドゥシャンからある話を持ち掛けられました。それは“ノルウェーへの航海”です。ノルウェーには初めて小型化した人々が暮らすシェルターがあり、そこへ商売をしに行こうというのです。

 

ポールはその話に惹かれ、彼一人でドゥシャンに着いていこうとしたのですが、なんやかんやあってノク・ラン・トランも着いてくることになりました。旅を続けていくうちに、ポールとノク・ランは惹かれあうようになっていきました。

 

旅の途中で、ポールたちはダウンサイジングを発明した博士に出会います。そこで博士から衝撃的な話を聞かされます。なんと、世界はもうすぐ滅ぶというのです!大きな自然災害がやってきて、全人類や動物は生き延びられないという研究結果が出ているようです。

 

しかし、博士たちはあるものを極秘裏に開発していました。目的地であるノルウェーのコロニーに到着すると、ポールたちはある場所に招待されます。それは、あらゆる動物や植物が保存されている、巨大な地下シェルターです。

 

博士たちは、人類を滅亡から救うために、小型化した人類が生き延びていくための巨大な“ノアの箱舟”を建造していたのです。そして、いよいよ人類の入植が明日に控えているというのです。

 

ポールは、自分はいま、素晴らしい歴史的な瞬間を目の当たりにしているのだと感激します。そして、自分自身も“人類の存続”という偉大な試みに挑戦するために、地下シェルターへの入植を決意します。

 

ポールは興奮していますが、ドゥシャンやノク・ランは冷めきっている様子です。ドゥシャンは、取引が終わったから帰ろうと言い出します。ノク・ランも帰ろうと言い出します。しかし、ポールは、信じられないといった感じで反論します。

 

「このままじゃ人類は滅亡するんだぞ。一緒にシェルターに入ろう!」

 

ドゥシャンは、こう返します。

 

「人類が滅亡するなんて、あり得ない。やつらはおかしい連中なんだよ。閉鎖された空間で殺しあって、先にやつらが滅亡するさ」

 

そもそも、人類が滅亡するなどという話をはなから信じていないのです。たしかに、人類滅亡に繋がる具体的な研究とか、そういったソースは一切なかったのです。ドゥシャンの意見は至極まっとうなものです。

 

素晴らしい試み(シェルター建造)を目の当たりにしたことと、人類存続の重要な使命に携わることができるという思いから、ある意味で、ポールは洗脳されていたのです。ノク・ランが泣きながら懇願しても、ポールは意志を変えません。

 

 

踊りながら一晩を過ごしたコロニーの人達は、次々とシェルターに入っていきます。そして、とうとうポールの番がやってきました。ポールはノク・ランに最後の別れの挨拶をします。そしてポールは、シェルターの中へ入っていきました。

 

シェルターに入り、長いトンネルを歩きだします。しかし、歩きながら、ポールは色々なものを思い浮かべてきました。これまでの人生のことや、別れた妻のこと、そして、ノク・ランのことです。

 

そしてポールは、本当に大切なものに気がつきます。閉まり始めているシェルターの入口に向かって、全速力で引き返していきます。ギリギリセーフというところで、シェルターから脱出します。

 

外にはまだ、ドゥシャンとノク・ランが立っていました。ドゥシャンは「俺の言ったとおりだったろ」とノク・ランに話しかけます。ドゥシャンは、ポールが何でも挫折をする男だということを見通していたのです。

 

ポールはノク・ランの元に駆け戻ります。そして、もうそばを離れないということを彼女に誓いました。2人で一緒に過ごす未来を選択したのです。

 

 

感想

 

この映画は、主人公が本当に冴えなくて、頼りない男なんですね。だからこそ、観ていてどこか共感できるところがありますし、同じ目線に立つことができるという魅力があります。

 

彼は、自分の命を投げ打ってまで危険な挑戦をしたりだとか、誰からも称賛されるような素晴らしい選択をしたわけではありません。むしろ、挫折したり、逃げてばっかりなのです。

 

最後の最後に下した決断だって、決してカッコいいものではありませんでした。しかし、彼は人生で本当に大切なものに気がつき、それのために行動したのです。

 

この映画からは、大切なものに気がつくことの重要さを再認識させられた気がします。まだまだ言いたいことはありますが、長くなってしまったのでここらへんにしておきます。

 

ちなみに以前、この映画にも密接に関連する“身長”についての記事を書きましたので、良ければそちらもご査収下さいませ。

www.nomap-inlife.com

 

 

最後まで見てくれてありがとうございます。