※この記事の内容は、東北地方に暮らす方々を否定するものではありません。是非最後までお読みください。
皆さんは真冬の東北地方へ訪れたことがありますか?僕は母親の家系が東北出身ということもあり、東北地方へは頻繁に足を運んでいます。しかし、それは主に夏休みの期間のみで、冬場の東北へ行った経験はありませんでした。
そこで先日、人生で初めて真冬の東北の地へ足を運ぶことにしてみたのです。しかし、生まれも育ちも東京の僕からしたら、それはものすごくハードな経験でした。そこで今回は、僕が真冬の東北で得た壮絶な経験をまとめてみたので是非ご覧ください!
目次
本気で死を危惧する寒さ
まず何といっても、東北に入って一番初めに気がついた変化は「気温」です。暖房の効いた車を降りた途端、東京に居る時とは比べ物にならないほどの冷気が襲い掛かってきました。まるで冷蔵庫の中へ入ったような気分になりました。
なんとか目的地の親戚の空き家へ到着し、室内へ入ったのですが、依然として猛烈な寒さが続いていました。家の中にいても吐く息が真っ白になります。石油ストーブが点火するまでの数分間は地獄の待ち時間でした。
もしもストーブがなかったら家の中で凍死してしまうのではないかと考えてしまうほどの極寒で、まさに雪国東北の洗礼を受けているのだと実感しました。ちなみにその時の気温は氷点下6度でした。
殺しにかかってくる雪
家に着いた後、食料を買いに外出しようとしたのですが、大寒波の影響で外は猛烈な吹雪でした。ホワイトアウトほどではありませんでしたが、視界は極めて悪く、数十メートル先は何も見えないような状況でした。
雪は見る見るうちに積もっていき、僕らの視界を阻み、歩行を困難にし、体温も奪っていきました。1秒でも早く温暖な東京へ戻りたいと思っていました。東京で雪が降ると必ずテンションが上がる僕ですが、この時ばかりは雪が恐ろしいものに感じました。
翌日、家の出入り口を確保するための雪かきと車に積もった雪を除ける作業をすることで、僕の母親や東北出身の知り合いが、東京で雪が降った際に必ず嫌そうな反応を取っていた気持ちが分かりました。
想定外の物が凍り付く恐怖
雪国東北では、東京都民にとって想定外のものが凍り付いてしまいます。道路や外の水道管が凍結してしまっているのは予想できましたが、凍ってしまうのはそれだけではありません。まず僕が驚いたのは鍵穴です。
最初に宿泊予定の空き家に到着した際、二重扉になっている玄関の外側の扉を開けようとしたのですが、鍵穴が回りませんでした。壊れているのかと思ったのですが、母親に連絡したところ、恐らく凍ってしまっているのだろうとのことでした。根気よく鍵を突っ込んだり息を当てたりして、5分ほど格闘して何とか回りました。
続いて浴槽です。お風呂を沸かしてその翌日、僕はうっかり水を抜いておくのを忘れてしまったのです。翌朝確認すると、換気扇から入ってくる外気の影響か、浴槽の水が凍り付いてしまっていました。
さらに僕は、雪国の方が聞いたら失笑する痛恨のミスを犯しました。外が猛吹雪の大寒波にも関わらず、車のワイパーを上げていなかったのです。というよりも、ワイパーを上げておかなければならないことを知りませんでした。
案の定、ワイパーは凍結してしまい、フロントガラスに張り付いて動かなくなってしまいました。生まれて初めて「ワイパー 凍結 対処法」と検索するはめになりましたね…。
強すぎる東北の民と弱すぎた僕
僕は真冬の東北の厳しい環境にズタボロにされたのですが、そこに住んでいる方々は何事もないかのように生活をしていました。猛吹雪で視界の悪い中、徐行で車を運転していると、外の坂道で自転車を引いて登る女子高生を見かけました。
雪が積もって歩きにくい道路を長靴で歩き、猛吹雪の攻撃をフードを被って防ぎ、もくもくと自転車を押していました。その光景を見て、東京育ちの僕は絶対に東北では生活できないなと感じました。
改めて、東北は人の住む場所ではないと思います。テクノロジーのお陰で何とか住めるようにはなっていますが、苛酷な環境であることに変わりはありません。そんな東北で生活をされている方々は、それだけで立派なスキルを持っていると思います。
結論、雪国育ちの人は強い
最後まで見てくれてありがとうございます。