今日は労働と対価について話していきたいと思います。
数年前、まだ高校生だった頃、友人とこんな話をしたことがあります。
労働で伴う苦労と貰えるお金は必ずしも一致しないのはおかしい、と。
世の中には、それほど苦労をせずに大金を稼いでいる人がいます。
一方、毎日朝から夜までクタクタになるまで働いていも、満足するほどのお金を貰えていない人もいます。
このことに僕らは納得がいきませんでした。普通は苦労した人が報われるべきではないのか?と疑問を抱いていました。
しかし、大学生になった今、労働について考える機会が増えました。そして、今まで疑問に思っていた“労働と対価”について、ある程度、自分自身の見解を持つことができました。
そもそも仕事とは何か。この世には不必要な仕事というものはありません。
この世の中にあるすべての仕事は必ず誰かの役に立っています。
では、「仕事=苦労すること」なのか。たしかに仕事には多くの苦労を伴います。
しかし、必ずしもこの方程式が当てはまるわけではありません。いくら苦労をしても誰の役にも立たないことはあるからです。
では役に立つとはどういうことなのか。それは価値があるということなのです。つまり仕事は価値を生み出すということなのです。
つまり、仕事をすることにより得られる対価は、生み出した価値の量で決まるのです。
苦労をどれだけしたかというのは関係ありません。高い価値を生み出せばそれだけ多くの対価が貰える。それだけのことです。
YouTuberという職業を見てみましょう。彼らは自分のしたいことをして生きています。ゲームや実験など、面白いことをしてそれを動画にします。トップYouTuberなら、それだけで信じられないくらいの大金を得ています。(もちろん編集作業や企画でものすごく大変だというのは理解しています)
一方、アルバイトをしていた頃の自分を比較してみます。僕は荷物運びのアルバイトをしていたことがあります。トラックの運転手と一緒に現場を回り一日中重い荷物を運びました。作業を終える頃には全身が痛くて仕方がありませんでした。ものすごくクタクタになり、次の日は動けないくらいでした。その作業で貰えたお金は1万円未満ほどでした。
この二つには明らかに差があります。
トップYouTuberが一本の動画で稼いだお金を、このアルバイトで手に入れるには、何百日も働かなければなりません。そう考えると、苦労の度合いは天と地ほどの違いがありますよね。
やはり、苦労の度合いではなく、生み出した価値の差なのです。YouTuberはその一本の動画で、何百万人という人間に娯楽を提供します。その価値は非常に大きいです。
荷物運びのアルバイトは、一緒に働いていた本業の方の負担軽減と、その荷物の所有者(購入者)の負担の軽減という価値を生み出しました。これも立派な価値がありますが、何百万人に娯楽を提供するYouTuberには敵いません。
まとめ
要するに、対価とは、労働に応じて支払われるのではなく、生み出した価値の量に対して支払われるのです。
楽をして大金を得ている人は、それだけ大きな価値を生み出しているということです。なので全く悪いことではありません。
そして、これはどんな仕事にも価値はあるということです。苦労をしたから対価が支払われるのではなく、価値を生み出したからこそ支払われるのです。このことを常に頭に入れておけば、仕事に対しての考え方が変わると思います。
最後まで読んでくれてありがとうございます。