こんばんは。
日常会話の中でしばしば使われる言葉に「気のせい」というものがあります。これは、おそらく多くの人が日常的に何度も使っている言葉だと思いますが、その意味を冷静に解釈してみると、一般的に使われている意味と若干の差異があることが分かります。
そこで今回は、そんな「気のせい」という単語の使われ方について、僕が思っていることをまとめてみました。是非最後までご覧ください!
目次
「気のせい」≠「無い」
一般的に「気のせい」という単語が使用されるシチュエーションを考えてみると、それは、ある出来事や状態を訴えている人間に対して「そんなものは存在していない」「違う(無い)」という意味を込めて使われる場合がほとんどです。
皆さんも、周りの誰かに「気のせいだよ」と言われたときの状況を思い浮かべてみて下さい。おそらく「気のせい」=「無い」といったニュアンスで使われていると思います。
そのように「無い」といった意味で使われる場合の多い「気のせい」という言葉ですが、僕は「気のせい」を「無い」という意味で使うことには違和感を覚えます。「気のせい」は、僕の中では「気、のせい」なのです。
「気のせい」でなく「気、のせい」
「気のせい」という単語は、よくよく見ると「気、のせい」と分けることができますよね。しかし、多くの人は、これをワンフレーズの慣用句「キノセイ」のように捉えてしまっているのです。そのため、「気のせい」=「無い」という意味が一般的になってしまっています。
僕も「気のせい」を「無い」という意味で使用することがありますが、基本的には「気、のせい」という意味・ニュアンスで使用しています。たとえば、友達とトランプで遊んでいる時とかによく使います。
友「俺いつも悪い手札がくるんだけど」
僕「気のせいだよ」
という会話です。基本的にトランプは確率のゲームですので、誰か1人に不利な手札が偏り続けるということは起こりません。たまたま悪い手札が連続したとしても、全試合を通して見れば平均になっています。
ここで僕が使用している「無い」=「気のせい」の方ではなく「気、のせい」の方です。それは具体的に言うと「あなたの心の状態(気)がそう思わせているだけですよ」という意味・ニュアンスです。しかし、僕がこういった意味で「気のせい」を使うと、しばしば誤解されてしまうことがあります。
それは、相手からしたら「気のせい」は「無い」と言われているのとイコールだからです。僕が「あなたの心の状態(気)がそうさせているだけだよ」という意味でこの単語を使っても、相手からしたら「それは違う(無い)」と否定されているように聞こえてしまうのです。
「気」が世界を作っている
しかし、気(心の状態)というものが自分の目の前で起きている物事の捉え方に対して非常に強い影響を与えているのは事実です。ネガティブな心の状態になっている人は、ネガティブな物事に対して強く反応してしまうので、どんどんネガティブになっていきます。
本当はポジティブなことも起こっているのですが、心がネガティブにアンテナを張ってしまっているので、ポジティブな出来事を無視してしまっているのです。このように、気(心の状態)が現実や世界を作っているのです。まさに「気、のせい」と言えるでしょう。
まとめ
「気のせい」という単語は「違う」「無い」といった意味で使われることが多々ありますが、よくみよく考えてみると「気、のせい」つまり「あなたの心の状態がそうさせている」という意味に捉えなおすことができます。
「無い」という意味で「気のせい」を使うと、相手の心の状態を否定することにもなりますし、自分がその言葉を言われたときに「納得ができない」という状況になってしまうこともあります。
「気のせい」=「気、のせい」=「心の状態がそうしている」と考えておけば、自分が「気のせい」と言われたときに冷静に自分を見つめなおすことができます。皆さんも「気、のせい」を是非使ってみて下さい!
最後まで見てくれてありがとうございます。