こんにちは。
最近、日本に訪れる外国人観光客の話題がしばしば取り上げられますよね。一体どれくらい外国人観光客が増えているのか、調べてみたことはありますか?
Wikipediaによると2017年の訪日外国人旅行者は、推計値で約2869万人とのことです。これがどのくらい凄いことなのかというと、少し前の日本を比べてみれば分かると思います。
今から18年前、西暦2000年の訪日外国人旅行者はいったいどのくらいだったのでしょうか。その数何と、たったの約476万人でした!
この18年間で外国人観光客の数は6倍以上にも膨れ上がっているのです。2013年に初の1000万人超えを記録してからは、急激に増加しているということが分かります。
日本政府は2020年までに外国人観光客到着数を4000万人にするという計画を立てています。僕はこの発表を聞いた当時 「日本の人口の1/3もの観光客を呼び込むなんて無謀すぎるだろ」 と思っていました。しかし、この調子でいけば本当に実現しそうですよね。
実はかなり凄いこと
日本の外国人観光客数が伸びていることは分かりましよね。では現在、日本の外国人観光客数は、世界の国の中ではどのくらいなのか、見ていきましょう。
Wikipediaによると2016年度の国別外国人観光客数は以下の通りです。
1位 | フランス | 8260万人 |
2位 | アメリカ | 7560万人 |
3位 | スペイン | 7556万人 |
4位 | 中国 | 5927万人 |
5位 | イタリア | 5237万人 |
6位 | トルコ | 未確定 |
7位 | イギリス | 3581万人 |
8位 | ドイツ | 3557万人 |
9位 | メキシコ | 3496万人 |
10位 | タイ | 3255万人 |
日本はこの年16位で、2403万人です。割と世界の国と比較してもトップの方ですよね。4000万人に到達すると、世界で6位か7位にまで上り詰めることができます。
ここで少し立ち止まって、上の表のランキングの上位10ヵ国を見てみて下さい。どうですか、ヨーロッパの国が圧倒的に多いですよね。
フランス、スペイン、イタリア、イギリス、ドイツがランクインしています。ヨーロッパの国は綺麗だし観光名所が多いから当たり前だと思いますよね。
実はヨーロッパの国に外国人観光客が多いのは他にも理由があります。
それは、EUの存在です。ヨーロッパのEUに加盟している国々は、国境の出入りが自由に行き来できますよね。検問やパスポートのチェックなどなく、簡単に人が往来できます。更に、面倒くさい両替や関税といったものもありません。
先ほど挙げたヨーロッパの国は、全てEU加盟国です。ちょっと考えてみてください。これって、外国人観光客が多くなるのって当たり前だと思いませんか?
例えば極端な話、ドイツ人のおじさんが散歩をしていて、気がついたらフランスに居ました。折角だからフランスでレストランに入り食事をしました。
これでもう立派な “外国人観光客” なのです!
しかもフランスの場合、ヨーロッパの真ん中らへんに位置しています。そこでイタリア人がスペインに旅行しようと車で移動していたとします。移動の途中にあるフランスでホテルに泊まりました。
これも “外国人観光客” です!
何が言いたいのかというと、ヨーロッパのEU加盟国の場合 “外国人観光客” のハードルが非常に低いのです。国境の検問が無く、簡単に出入りできるからです。
また、そもそも“国境”がある時点で、外国人観光客を呼ぶこむには十分有利になります。
例えば、9位にメキシコがランクインしていますよね。メキシコはアメリカと国境を接しています。アメリカは人口世界第3位、経済規模世界第1位の国です。そんな国と国境を接していれば、当然観光客も増えますよね。
サンフランシスコに住んでいるアメリカ人は、自分の国の首都(ワシントン)へ行くよりもメキシコへ行く方が近いのです。
以上のことを踏まえて、日本はどうでしょうか。外国人を呼ぶ上であまりにも環境が恵まれていないことが分かりますよね。
まず日本は島国です。電車や自動車で気軽に入国することはできません。日本へ来るならチケット代だけで何十万円とする飛行機一択です。日本という国は、外国人が訪れるのにハードルが非常に高いのです。
まとめ
訪れるだけで非常に大変な日本という国に、これだけの外国人観光客が訪日しているというのは本当に奇跡的なことです。
先ほどのランキング表を見ても、それだけ日本に魅力があるということでしょう。これからどんどん観光客が増え、日本が観光立国へと歩みだすのを、日本人として温かく見守りましょう。
最後まで見てくれてありがとうございます。