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経済的自由と幸せに生きる方法を日々模索する、社会人ブロガーによる社会系雑記ブログ

『動物農場』を読んでみた 感想

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こんにちは。先日ジョージ・ウォーエルの『動物農場』という本を読みました。

 

ジョージ・ウォーエルとは、1903年生まれのイギリスの作家です。本名はエリック・アーサー・ブレアと言います。代表作に『1984年』があります。

 

村上春樹がパロディーで『1Q84』という本を出しましたよね。日本ではこっちの方が有名だと思いますが、その大元がジョージ・ウォーエルの『1984年』です。

 

今回はそのジョージ・ウォーエルのもう一つの名作、『動物農場』を読んでみたのでまとめてみたいと思います。

 

・あらすじ

 

自分たちが搾取されていると気づいた動物たちが、農場主を追い出し、理想の農場を築き上げようとする。ところが、指導者の豚が次第に独裁者と化し、農場が恐怖政治国家へと変貌していく。

 

・見どころ

 

最初は平等で理想的な社会だった動物農場が、次第に変貌していく過程が巧みに描かれています。全員で決めたルールが、いつの間にか違う解釈をされ、あらゆる不平等も理由をつけて正当化されていきます。

 

・解説

 

この内容は、著者のウォーエルが、全体主義や管理社会といったものに対する批判がこめられているのです。彼の生きた時代は、ちょうどスターリニズムの支配するソビエト連邦や、ナチスドイツが台頭し始めていました。

 

しかし、ここで奇妙な点があります。それは、ソビエトとナチス、2つのイデオロギーが『動物農場』の登場動物にピタリと対応するということです。

 

ソビエトとナチスは、イデオロギーから言えば正反対の極に立っています。しかしながら『動物農場』に出てきた登場動物は、スターリズムやナチスドイツで活躍した人物に対応させることができるのです。

 

この疑問に対する答えは非常にシンプルです。つまり、この物語で描かれている登場動物の対立や葛藤、「動物農場」の成立は、特定の国や政治体制に関わらず、「権力機構」というものが誕生するときに必然的にとられる普遍的なパターンなのです。

 

「権力」というものが確立し定着すると、必ずその権力を保持するものは腐敗し堕落していくのです。ひとつの「権力機構」が倒れても、また新しい「権力機構」が誕生し、腐敗・堕落していきます。

 

 

簡単に言うと、「歴史は繰り返す」ということです。

 

 

現在、ジンバブエのムガベ大統領が辞任に追い込まれましたよね。彼も、かつては独裁政権を打倒した国民の英雄でした。彼の次に権力の座に就くものも、独裁政治に陥ってしまうのですかね。。。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。