こんにちは。
皆さんは中学受験をされましたか?また、周りでそうした経験があるという方がいらっしゃいますか?
“中学”は義務教育ですし、公立中学が各地に設置されています。学費もそれほどかかりません。なので、わざわざ中学受験をする人は数で見ればかなり少ないと思います。
そして、これは個人的な意見なのですが、僕は中学受験はやるべきではない(或いは、させるべきではない)と考えています。なぜなら、中学受験の体験は子どもに良い影響を与えないことが多いからです。
そこで今回は、僕がなぜ“中学受験”がよくないと思うのかについて、順を追って書いていこうと思います。
目次
自分の意思ではない
そもそも中学受験をする小学生は、たいてい親にむりやりやらされているケースが多いです。自分の意思では「受験などしたくない」と思っているが、母親が教育ママで、子どもには私立に行ってほしいと一方的に要求しているのです。
もちろん自分の意思で私立中学に生きたいと考えている小学生も居ます。僕の友達にも、小学3年生の頃から「官僚になりたい」と固く決意し、自らの意思で中学受験をした人がいます。
彼は現在、超難関大学に進学し、着実にその夢を実現しようとしています。しかし、彼のような自分の意思で中学受験を選択した人は非常に稀でした。
失敗する人の方が多い
これは非常に当たり前の話ですが、中学受験は成功する人よりも失敗する人の方が圧倒的に多いです。もしかしたら、大学受験よりも厳しいかもしれません。
先程も述べた通り、中学受験者のほとんどは親が望んでいることです。本来格安の学費で行けるところを、わざわざ高い学費の私立中学に通わせたいということは、それなりに難関な中学を志望校に設定しているはずです。
となると、どうしても競争率は高くなるので、必然的に第一志望の学校に合格する確率は低くなります。大学受験なら「浪人」という手がありますが、中学受験ではそれができません。
また、大学受験の場合はきちんと自分の意思で受験をする人が多いので、身の丈に合ったレベルの大学を志望校に設定したり、あるいはそもそも大学に進学さえできればよいと考える人もいたりします。
それらの点を考えると、大学受験よりも中学受験の方が「失敗」の度合いが大きくなることが分かります。
精神状態の悪化
中学受験は、自分の意思に反してやらされている場合がほとんど。そして、失敗する人が圧倒的に多い。
さて、そうとなると子どもの心情はどうなるでしょう。周りが遊んでいる中、自分はやりたくもないことをやらされ続けてきた。そして、失敗に終わった。
ここで、次こそは!と逆に燃えることができれば素晴らしいと思います。しかし、もしも僕がそんな子の立場だったら間違いなく反動が出てきます。
「今まで遊ばなかった分、中学では沢山遊んでやろう、勉強なんてキツくてつまらないだけ、絶対やらねー」そう考えると思います。
事実、僕の周りで中学受験をした人達は、人生を踏み外してしまったという人の割合が高いです。万引きで補導されたり、喧嘩して退学になったり、勉強嫌いになってしまい大学進学を断念したり、といった具合です。
まとめ
中学受験者は、本人の意思に関わらずやらされている人が多く、そして失敗する確率も高い。その結果、反動が爆発し、人生を踏み外してしまう人が多い。
もちろん、きちんと志望校に合格した上で真面目に勉強を続けることができれば、中学受験はやって成功だったと言えます。しかし、そう理想通りになる人はあくまで一部なのです。
以上の理由から、僕は中学受験がよくないものであると考えています。まあ本当に良くないのは、子どもの意思を無視して受験をさせるような、偏った教育方針を持つ親の存在ですね。
「絶対に私立中学に通わないといけない」なんてことはまずありませんし、それに、公立中学でも難関大学に進学する人は沢山います。
僕の親友にも、塾や予備校に一切通わず、中学高校も公立中学で国立大学に進学したやつがいます。彼は学校に遅くまで残り勉強をし、分からないところは学校の教師に聞いていました。
公立学校でも、勉強をする上で十分な環境は与えられているということです。大事なことは、本人が勉強する意思を持つことです。塾講師の経験上、これだけは確実に言えます。本人に勉強のやる気がないのなら、いくらむりやりやらせても成績は絶対に伸びません。
親や周りは、子どもに勉強をしてほしいのなら、子どもに勉強のやる気が出るようなことを言ってあげることが一番確実だと僕は思います。本人のモチベーションこそが全てです。
最後まで見てくれてありがとうございます。