こんにちは。
今日、世界ではキャッシュレス社会が浸透してきています。日本にいるとまだまだ現金支払いが多いのでなかなか実感できないと思います。
しかし、世界では急速にキャッシュレスへの動きが加速しているのです。デンマークでは2030年までに現金廃止を宣言しています。
そしてお隣中国も例外ではありません。日本に来る中国人観光客の多くが、今や電子決済で買い物をしています。
今回は、そんな中、中国で5億人もの決済を牛耳る「アリペイ」の黒い噂について紹介していきたいと思います。
「アリペイ(支付宝)」とは
皆さんは「アリペイ」をご存知ですか?アリペイとは、中国で5億人のユーザーを持つ電子決済サービスのことです。1日当たりの決済件数はなんと2億件前後にまでのぼります。
中国では至る所で「アリペイ」による支払いが可能となっています。その決済可能範囲は、個人経営の小さな出店や、寺院のお賽銭箱にまで至ります。もはや、一種のインフラとみなしてもよいでしょう。
社会信用スコア
アリペイには、単にお金を決済する以外にも様々な機能があります。その一つとして社会信用スコアというものがあります。
これは利用客のデータを“信用度”という形で数値化したものです。この信用度が高いと、ホテルの宿泊料金が割引されるなど、あらゆるサービスで恩恵が得られます。
では、この社会信用スコア、どうやって上げるのでしょうか。それは多くの方法があります。
例えば、レンタル商品を期限以内にきちんと返すと上がります。税金をきちんと支払うと上がります。逆に、きちんと返さなかったり、支払いが滞ったりすると、スコアは落ちます。
また、学歴や資産など、個人情報を登録することで上げることもできます。
黒い噂
きちんとした行動をしていれば評価が上がり、多くの恩恵が得られる。社会信用スコア、一見素晴らしい制度に思えますよね。
ところが、巷である噂が広がっているようです。
それはこんな話です。あるときAさんは交通違反を犯し警察官に捕まってしまいました。そこで罰金を取られてしまったのです。Aさんはこのことを誰にも話しませんでした。そしてある日、社会信用スコアを見ると、若干数値が下がっていたのです!
Aさんが法律違反を犯したということを知っている人物は、Aさんと警察官だけしか知らないはずです。
つまり、「アリペイ」の裏には国家権力が関わっているのではないか、ということです。
今後どうなる
現在、中国では、この社会信用スコアが個人の価値を表す数字として認識されはじめています。合コンでスコアが一定数未満の参加者を制限したり、スコアが就活の採用現場で使われていたりするのです。
ここに国家権力まで絡んでくると、将来的に中国は、超監視社会、管理社会へと突入してしまうのではないでしょうか。
今後中国の動きを見守ることが必至になりそうです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。