こんにちは。
2018年平昌オリンピックでは日本人選手のメダル獲得数が過去最多を更新したりと、日本人にとってとても印象深いオリンピックとなりました。
しかし、今回のオリンピックではメダル以外にも実に様々な話題が上りました。開会式の選手団入場時に永遠と踊り続けた韓国のボランティアのことや、モルゲッソヨと呼ばれる謎の銅像、北朝鮮の美女応援団などそのレパートリーは多岐に渡ります。
ある話題が見当たらない
そんな中、僕はある話題があまり上っていないことに意外さを感じました。その話題とはずばり“嫌韓”です。ネットを徘徊してみても、韓国に対する誹謗中傷や平昌オリンピックに対する非難の声がそこまで出ていないのです。
一応、ノロウイルスのこととか運営がグダグダであるとか、ちょっとした非難は書き込まれていました。事実、そういった側面もありました。でも、僕の体感では想像以上に非難の声が少ないと感じました。
5ちゃんねるやまとめサイト等で平昌オリンピックに関するスレッドを見ても、韓国を侮辱したり、韓国人を蔑むような書き込みがほとんど見当たりませんでした。
思えばここ最近、韓国を誹謗中傷する書き込みが減ってきたと思います。10年前を思い出してみるとその変化は明らかです。データとしてはないのですが、10年前からネットを見ている人なら賛同してくれる方もいるはずです。
2008年頃のネットでは、韓国に関するスレッドは必ずと言っていいほど、日本人として恥ずかしい発言で溢れかえっていました。敢えて例を挙げると、“馬鹿チョン”や“朝鮮ヒトモドキ”などといった言葉です。そうした言葉を、少しネットを開けば頻繁に見かけることができました。
現在、韓国関係のスレッドを見ても、そういった暴言は滅多に出てきません。
ある韓国人の証言
僕の仲の良い友達に、某国立大学に通っている人がいます。彼の大学には非常に多くの留学生が居り、特に韓国からの留学生が多いとのことです。
その友達は、同じ学科に居る韓国人留学生2名と親しくなりました。現在は、兵役のため2人とも帰国しているとのことですが、以前、友達は2人に“韓国人の反日感情”について聞いてみたらしいです。
※その友達は、以前僕と韓国旅行に行った人です。なので彼も韓国について興味があったのです。
聞いてみてまず初めに分かったことは、その留学生達自身には“反日感情”というものは全くないということです。たしかに学校教育の場では反日を徹底的に教わるのですが、何でそんなことを教えるのだろうと疑問に思う人がほとんどで、多くの若者は日本に憧れているらしいです。
韓国の若者なら誰でも日本のゲームで遊び、日本のアニメを観ています。韓国の女子は日本のアイドルグループの話をしているし、誰も“反日”を叫ぶ人は居ないとのことです。
一方、40代50代の少し年齢が上の層となると、話は違います。その年齢層の人の多くは根強い反日感情を持っており、反日デモに参加する人たちもこの層の人が多いとのこと。
彼らの子供時代には、日本の文化が韓国に入ってくることがほとんどなく、日本のことに触れる機会と言えば、学校での反日教育だけです。その教育だけを受けて日本のイメージを形成してきた人が反日になるのは当然ですよね。
要するに、韓国で反日を掲げている人達は年齢がある程度上の人たちで、今の若者の間で反日感情を持つ人は少ないとのことです。
一言
韓国で反日を謳う人が減ってきているように、日本でも反韓を主張する人は減ってきていると感じます。特に若者の間でそれは顕著です。“除鮮”や“在日排除”を掲げデモ行進をしている人達の中に20代の若者がどれだけ居ますかね。
僕自身としては、韓国という国に「おかしい」と思うことはあります。しかし、“韓国人が嫌い”という感情はもうありません。ちょっと前まではありました。けれど、それは、韓国人に一切会ったことのないときの話です。
友達と韓国に行ったり、大阪のコリアンタウンに行ったりしましたが、そこで会った韓国人はみんな普通の“良い人達”でした。
今回の平昌オリンピックでは、日韓関係回復の兆しが見いだせた気がします。しかし、やはりまだお互いの国を蔑みあう人達は沢山居ます。彼らには彼らの正義があってのことなので、仕方のないことだとは思います。
けれど、同じアジア人同士、同じ人間同士、日本と韓国の憎み合いが二組愛へと変わっていけば良いなと僕は思います。
最後まで見てくれてありがとうございます。