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サビ残が無くならない理由 近代社会の檻 

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皆さん、イクメンという言葉はご存知ですか?

 

最近になって登場した言葉で、テレビなどできいたことのあるという方も多いでしょう。これは育児をする男性の名称です。

 

僕は初めてこの言葉を知ったときには「面白い言葉だなー」程度の認識でした。

 

しかし、よくよく考えたらこの言葉はとってもおかしなものです。

 

子どもを育てる男性を表す言葉、それって「父親」じゃないでしょうか?

 

すでに父親という言葉があるにも関わらず、イクメンというあえて別の名称をつけているのです。

 

なぜわざわざ言い換える必要があるのか。

 

それは「父親」が外で働くべきで子育てには関与しないというモデルが構築されているからです。

 

男は外で働き家庭を養う。女は家で家事をする。

 

これは明治以降に作られた近代社会の考え方です。現代の日本も、この近代社会の枠組みを軸として成り立っています。

 

さきほどのイクメンという言い換えが生じるのもこのためです。

 

ところで、日本の会社はサービス残業長時間労働という問題を抱えています。

 

法律で禁止されているはずなのに、なぜこのようなことが継続されているのか?

 

それは日本の雇用慣行が「妻子を養うお父さん」を前提に置いているからです。

 

“お父さん”は自分自身だけでなく、家族全員を養っていかなければなりません。

 

仕事が無くなったら大変です。会社に捨てられてしまったら家族が路頭にさまよいます。何としてでも会社に居続けなければならない。

 

そのためには会社に忠誠をつくさなければなりません。

 

つまり、サービス残業長時間労働をすることで、会社に忠誠心をアピールする必要があるのです。

 

年功序列のシステムがこの制度を確固たるものにしています。会社に認められれば、年齢を重ねるごとに高い役職に就けるからです。

 

そんな仕事で忙しい“お父さん”を支えるのは“お母さん”の役割です。

 

よって、女性(妻)は家事や子育てなど、家での労働を全面的に負担することになります。

 

この枠組みからはみ出すことを僕らはあまり考えません。あなたが男で学生だったら、企業を選ぶ理由に、育児休暇の取得を考えたことはありますか?妻に労働を任せて、自分は家庭で家事に専念しようと考えたことはありますか?

 

 

これらのことから、僕らの思考の限界は「近代社会」にあるということが分かります。

 

多くの人は意識していませんが、僕らの思考は全て近代社会の枠に囚われているのです。

 

現在、ヨーロッパの多くの国では、現在日本で行われているような性別役割分業はほとんど行われていません。

 

女性が男性と同じように社会で活躍しています。子育ても男性が当たり前のように行います。

 

日本が西欧のようになれていないのは、近代社会の思考に閉じ込められているからです。これに気づくには、一人一人が一歩離れた目線から社会のあり方について考える必要があります。

 

日本で近代化が成し遂げられたのは、民衆が立ち上がったからではありません。一部のエリートが主導して近代化を進めたからです。「上からの変化」でした。

 

次の変化こそ、僕たち一人一人が進めていくべきではないでしょうか。

 

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。