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家族は不幸の源泉?! 近代家族と脱近代家族、その違いとは

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皆さんは「家族」について考えてみたことがりますか。きっとほとんどの人が家族を持っているでしょう。

 

そんな家族について面白い意見を述べている文献がありました。原ひろこさんの『家族論』(2001)です。以下、その内容を一部抜粋してまとめてみました。

 

 近代家族の崩壊

戦後の日本では、ロマンティックラブにもとづく一夫一婦主義の家族<近代家族>が理想とされてきました。しかし現在、欧米ではこの理想は崩れようとしていることをご存知でしょうか。

 

私たちは【家族】が安らぎの場であるという幻想を抱いています。しかしながら実際には、家族自体が不幸の源泉となっている場合が少なくありません。

 

近代社会では、家族員は互いに愛さなければならないという<近代家族>イデオロギーによって、家族内の不平等は巧みに隠されてきました。

 

また、このイデオロギーは家庭内の人権侵害をも許容していたのです。子どもをしつける手段として、親による子への体罰が容認されていたのがその例です。

 

さらにこのイデオロギーは、「愛情に満ちた家族」という理想像を作り出すことで、それ以外の家族像を逸脱と見なし抑圧してきました。これにより同性婚などは逸脱や病理の対象とされてきたのです。

 

脱近代家族

近年、この<近代家族>イデオロギーは批判され、ライフスタイルの多様化が進行しています。欧米諸国では同棲カップルが増加し、それらを法律婚と類似のものとして法的保護がなされています。

 

スウェーデンやフランスでは、同棲は法体系のなかで法律婚に匹敵するライフスタイルの1つとして明確に位置づけられるようになっています。

 

また、これまで病理と見なされていた同性愛も、法的に保護されるようになりました。欧米各国では同性カップルに結婚に準じた権利を与えるようになったのです。

 

<近代家族>の抑圧化が顕在化した今、脱近代家族への道が模索されています。

 

課題

脱近代家族への課題は、いかに家族内を平等化していくかです。そのためには、あらゆる制度の基本単位を<家族>から<個人>へ置き換える必要があります。

 

また、多様なライフスタイルの存在を認め、いかに法律婚や夫婦関係の特権化をなくしていくかも重要な課題です。夫婦関係の特権化をなくすと、あえて人々を結婚制度の枠に押し込めるために法律婚を重要視し、同棲カップルやシングルマザーや婚外子を差別・排除する必要もなくなるのです。

 

そして、家族外の支援ネットワークを形成していくことです。夫婦関係は破局の関係をいつでもはらんでいます。そこでは友人などのより安定した豊かな支援ネットワークを持っていることが貴重な財産となるのです。

 

 

どうでしょう。家族についての考え方が少し変わったのではないでしょうか。詳しい内容が気になる方はぜひ読んでみて下さい!

 

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。