人生に地図はない

人生に地図はない

経済的自由と幸せに生きる方法を日々模索する、社会人ブロガーによる社会系雑記ブログ

無意識のダブルスタンダードを行使する人々 ~社会と学校の空気感について~

スポンサーリンク

こんにちは。

 

 

この世界は、悪い風習や慣習で満ち溢れています。その中でも、日本社会において特に見られる悪しき慣習として「ブラック企業」があります。ニュースでもブラック企業の実態について散々特集されていますよね。

 

ブラック企業の問題はなぜ起こるのか。それは、目上の立場に逆らいづらい日本社会特有の人間関係、そして、一つのコミュニティから放り出されると“この世の終わり”と捉えてしまう日本人の精神性などが原因として挙げられます。

 

f:id:clumsyboy:20180713205857j:plain

 

僕はまだ学生なので、現場の詳しい事情は完全には分かりませんが、少なくともそれがよくないことであるとは認識しています。そして、僕と同じ社会学のゼミに所属する人たちも同じ認識を持ち合わせています。

 

ところが、そのような共通認識を持ち合わせているにも関わらず彼らは、ゼミの飲み会において全員参加という矯正を押し付けてきます。これって、本質的にはブラック企業路の論理と同じことではないでしょうか。

 

 

目次

 

 

飲み会というサービス残業

 

まず初めに、飲み会は全員が好きであるとは限りません。もちろん飲み会が好きな人も沢山いますが、中には、何が何でも参加したがらないほど嫌いな人もいます。

 

そして、僕自身も飲み会は嫌いです。嫌いな理由は以下の記事に書きましたので、よければ見てみて下さい。共感者募集中です。

www.nomap-inlife.com

 

しかし、ゼミ飲みの幹事たちは、あくまで全員が参加することに意味があると言い張ります。それと同時に “ここで参加しないのは空気が読めない最低な行為だ” という雰囲気も醸し出してきます。

 

結局、場の雰囲気を壊さないためにも参加せざるを得なくなるのです。僕にとって、ゼミの後の飲み会はサービス残業と同じだと思っています。得られるものは何もなく、一刻も早く帰りたい気持ちでいっぱいです。

 

つまりは、やりたくもないことを本人の意思とは関係なしにやらせているわけですから、本質はブラック企業と同じなのです。

 

※僕はあくまで「飲み会」が嫌いなだけで、ゼミの人達が嫌いなわけではないです。ボウリングだったら喜んで参加します(笑)

 

 

無意識のダブルスタンダード

 

飲み会への参加を強要するゼミ生の幹事たちも、授業中は大まじめに「ブラック企業はあれこれが問題だ」とか「社会にはこれこれこうした改善が必要だ」などと言っているのです。

 

しかし彼らは、自分達自身が批判する日本社会の問題点を、そっくりそのまま実行しています。彼らは、ブラック企業の論理を批判しつつも、飲み会強要に関しては批判されるべき論理ではないとしているのです。完全にダブルスタンダードなわけです。

 

おそらく、彼らは無意識のままにこのダブルスタンダードを設定しているのだと思います。企業が社員を苦しめるのはよくない。けれど、学生の飲み会は別次元の話だろう、と切り離しているのです。

 

僕からしたら、嫌な気持ちになる人がいる以上、ブラック企業の論理となんら変わりないと思います。そしてさらに深刻なのが、この軽い気持ちのノリが、社会に連続して続いていくことなのです。

 

 

社会は連続している

 

この国の多くの人は、成長するにつれて、小学校から中学校、高校から大学、大学から会社へとコミュニティのステージを移していくと思います。そして、それらはそれぞれ密接に繋がっており、似通っているのです。

 

あるステージから突然すべての空気感やノリが変化するということはないのです。高校の部活で、先輩方が作業しているのに自分だけ先に帰るのが悪いと感じていた人が、社会に出て上司よりも先に帰宅することなどできないのです。

 

「無駄な会議なんて無くすべきだ」と社会に不満を抱いている人も、中学校の文化祭の出し物決めで「こんな会議は無駄だ」と言えなかったのなら、その人は社会に出ても“思うだけ”に留まるでしょう。

 

つまりは、学生時代からのノリとか空気といったものは、社会にも繋がっているということです。学生時代に抱えていた“全体”への不満は、社会に出ても変わらず存在するのです。

 

 

日本社会の空気を変える方法

 

では、連綿と社会に受け継がれる悪しき風習やノリを断ち切るにはどうすれば良いのか。それは、僕ら一人一人が“意識”を変えていくしかありません。

 

最初のゼミ飲み強制の話でも出した通り、おそらく他人の飲み会参加を強要する彼らは、自覚がないのです。自分が社会に連綿と受け継がれる悪しき風習の担い手になっているとは、露程も思っていないのです。

 

そして、もしかしたら僕自身も、無自覚なだけで、彼らと同じようなことを誰かにしてしまっているのかもしれないのです。

 

僕ら一人一人が『自分の発言・思考は他者を傷つけていないだろうか』ということを意識することがとても重要なことになっていきます。それこそが、日本社会の空気を変える最善の方法なのです。

 

そして、もしもあなたがいま学生であるのならば、社会と学校を別次元のものと捉えていないか、特に気を付けて下さい。冒頭の方にも述べた通り、社会と現在の分離からダブルスタンダードが生まれがちだからです。

 

自分たちの行動・ノリ・空気は、すべて社会に通ずるものであるということを自覚してください。僕も最大限努力します。共に、日本社会を変えていきましょう!

 

 

 

最後まで見てくれてありがとうございます。